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マナとカナ
2023年12月01日
古今和歌集の仮名序を読んだことがありますか。先日、「やまとうたはひとのこころをたねとしてよろづのことのはとぞなれりける」という冒頭文を諳んじて生徒さんに驚かれました。昔は、よく古文の冒頭文を暗記させられたので、今でも覚えているものがあります。
さて、「仮名序」の「仮名」とは何でしょう?ご存知の方も多いかもしれませんが、「仮名」とは平仮名や片仮名という意味です。平安時代に生まれた「仮名」に対して、漢字のことを「真名」と呼ぶことがあります。
漢字の読み書きや使い方は常用漢字表が基準になっています。1981年(昭和56年)に制定され、現行の常用漢字表は2010年(平成22年)に改定されました。新しい!
常用漢字とは、「法令、公用文書、新聞、雑誌、放送など、一般の社会生活において、現代の国語を書き表す場合の漢字使用の目安」とされています。漢字は、大変多くの字や読みがあるので、目安がないと使うのが難しいのです。学習指導要領では、義務教育の国語で習う漢字は常用漢字のみと規定されていますが、日常生活で触れる本や雑誌、新聞などには色々な漢字が使われています。学校の漢字テストでは厳しく採点されますが、実際の漢字の運用は自由で豊かなものであると言えます。
漢字は難しいけど、面白いものでもあります。
古今和歌集には「真名序」もありますので、機会があれば読んでみてください。
沼津校 国語はお任せ先生