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助詞の話
2023年05月12日
これまで品詞について説明してきましたが、今回は最後の品詞「助詞」です。
実は文法の説明をする時でも助詞まで語ることは多くありません。説明を求められるのは、よく出題される「が」や「の」の意味くらいです。そんな「助詞」の定義は「活用の無い付属語」です。活用が無いので形が変わることもなく、付属語なので単独で意味を表すことはありません。助動詞と同じように自立語に付いて話し手の細かい感情を表現してくれる役割があります。
また、格助詞は日本語の語順を自由にしています。英語と比較すると分かりやすいでしょう。英語は助詞が無く、語順が重要な言語です。
「A(人)」「B(人)」「C(物)」という名詞と「give(あげる)」という動詞で考えてみましょう。
① A gives B C.
② B gives A C.
①ではAがBに、②ではBがAにCをあげるという意味になります。英語は語順によって意味が決まります。
では、日本語で格助詞を遣うとどうでしょうか?
③AがBにCをあげる。
④BにAがCをあげる。
どちらも同じ意味ですね。それだけではなく、「CをAがBにあげる」なんていう語順も考えられます。格助詞が文中での他の語との関係を示すので、語順を変えても同じ意味を表すことができます。
色々な語順で文を楽しんでみましょう。
沼津校 国語はお任せ先生