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令和の米騒動
2024年09月20日
残暑も少しずつ落ち着いてきましたね。皆さまにとって今年の夏はどのような夏でしたでしょうか?『大雨の夏』?それとも『猛暑の夏』?
僕にとって今年の夏は、『お米の無い夏』でした。それではなぜ今年は店頭からお米が消えてしまったのでしょうか?
農林水産省は毎年、お米の全国作況指数(平年=100)というものを発表しています。『平成の米騒動』を引き起こした1993年産の作況指数は74で、この時は日本全体で米不足となり、政府は外国産のお米を緊急輸入しました。しかし、令和5年産の作況指数は101。つまり、『平年並み』ということです。その前の年の令和4年産の作況指数は100でしたが、昨年は米不足にはなりませんでした。
コロナが終わり外国人観光客が増えてお米の消費量が増えたことや、宮崎の地震後に人々がお米を備蓄したことなども考えられますが、米不足の一番大きな原因はズバリ、『メディアとSNS』です。確かに昨年の全国作況指数は平年並みの101でしたが、米どころの秋田県や新潟県・富山県などでは昨年の猛暑により作況指数が100を下回りました。それをメディアが大きく取り上げてしまった為、人々が『えっ、今年はお米が不作だったの?』と思い込み、それがSNSで拡散され、お米の買いだめをしてしまったのが『令和の米騒動』の大きな原因です。お米がすっからかんの陳列棚を映像で見せられたら、誰でも焦って買おうとしてしまいますよね。
同じようなことがコロナ禍にもありました。なぜかトイレットペーパーが店頭から消えましたね。普通に購入していれば無くならないはずなのに、『テレビで放送されてきっとみんなトイレットペーパーを買いだめするだろうから、店頭から無くなる前に買っておこう』という心理がはたらいたのが原因でした。
さて、お米が無くなったとき、僕はどうやってお米を手に入れたと思いますか?
答えは・・・
『お米屋さんで買った』でした。実は初めて『お米屋さん』に行ったのですが、スーパーからお米が消えても、お米屋さんには山ほどお米がありました。お店の方は『テレビではお米が無いと言っているけど、お米は普通にあるよ』とおっしゃっていました。
8月末あたりから新米が出回り始め、現在ではスーパーでも普通にお米が見られるようになりました。しかし、米不足の影響で新米の価格は例年の1.2~1.5倍となっています。今後徐々にお米の値段は下がっていくことが予想されますが、多くの人が必要以上に買いだめする事態が続くと、なかなか値段が下がっていかないことも考えられます。ですから焦らず必要な分だけ、お米を買うようにしましょう。
お米の価格は下がって欲しいですが、KATEKYOの生徒さんは受験本番に向け、やる気がどんどん上がってきていますよ!
藤枝駅前校 パワフル先生