
KATEKYO知恵袋
【高校生向け】校閲者になるには?書籍やメディアを守る仕事
2026年08月19日

雑誌や書籍、ニュースサイト、広告など、あらゆる文章の誤字脱字や事実の間違いをチェックし、読者に正確な情報を届ける校閲者の仕事。「ドラマで見たことがある!」という人も多いこの職業は、国語が得意な人なら誰でも目指せる仕事です。
この記事では、校閲者の実際の仕事、これからの将来性、高校生のあなたが今からやるべきことまで詳しく解説します。
校閲者は、書籍や雑誌、ニュースサイト、Webメディア、広告などの文章をチェックする専門家です。よく「校正」という言葉も耳にしますが、それらは役割が異なります。
- 校正:原稿の誤字・脱字、表記のゆれ、文法のミスなどの「文字や形式の誤り」を正す作業
- 校閲:文章の事実関係(ファクトチェック)や矛盾、不適切な表現などを調べる「内容の検証」を行う作業
具体的には、執筆者からあがってきた原稿を何度も読み込み、漢字の間違い、文法の誤り、固有名詞の綴り、数字の正確性などをチェックします。特に重要な仕事が「事実確認」です。例えば、歴史の年号や引用文、人物名のスペルなどが正確に表記されているか、文献やインターネットを使って丹念に調べ、読者に正確な情報を届けます。
校閲者の需要は、これからますます高まると予想されます。
メディアや出版業界の変化
紙の出版物が減少する一方で、Webメディア、ニュースサイト、SNS、電子書籍などのデジタル媒体が近年爆発的に増えています。特に医療・法律・金融といった専門分野では、誤った情報が大きな問題となるため、専門知識をもった校閲者が重宝されます。
安定した年収
校閲者の平均年収は約400〜700万円(※)と業務内容や役職によって大きく異なるようです。「校閲だけをする人」なのか、「編集・制作進行なども兼ねる人」なのか、またフリーランスに至っては単価を上げて収入を増やすことも十分可能です。
※ 参考元:JobQ Town「校正者の年収|現状・相場・稼ぐ方法まで完全解説【2026年版】」より
校閲者になるためには、以下のルートが一般的です。
大学進学ルート:文学部や日本文学系などは、文章の読解力や日本語の知識を鍛えやすいです。特に大手出版社の場合は、そもそも新卒採用の競争率が高いので、大学で何を学ぶか以上に、大学在学中の文章力・読書量・就活実績などが重要になってくることでしょう。
専門学校進学ルート:できるだけ早く実務に入りたいという方には編集・校正・校閲を専門的に教える専門学校に通うのがおすすめです。校正記号、誤字脱字チェック、事実確認、日本語文法、出版業界の知識などを実践的に学べます。
校閲者に必須の資格はありませんが取得しておくと就職を有利に進められるので、ぜひ参考にしてみてくださいね。
日本漢字能力検定(漢検)
校閲では、漢字の読み書き、同音異義語、熟語などを頻繁に確認します。高校生のうちは2級を目標に取得を目指してみましょう。
日本語検定
日本語検定では、漢字だけでなく敬語、文法、語彙、言葉の意味など「日本語を正しく使う能力」が求められます。特に漢字は得意だけど、日本語の使い方まで勉強したいという人には漢検より向いている部分がありますね。
校正技能検定
より校閲に近い「校正・校閲の実務」を学ぶための検定です。ただし、こちらはより実践的な知識を身につけたい人のための資格なので、上記の資格取得を経てさらに校閲者への道を極めたいという方におすすめです。
国語:文章力と正確性を磨く
特に大事なのは「漢字をたくさん覚える」だけではなく、文章を正確に読む力です。古文、現代文の読解、文法をしっかり理解することで、文章の正確性に敏感になり、何度も見直す習慣が身に付きます。
社会・歴史:背景知識を身につけましょう
校閲の仕事は、単に文章をチェックするだけではありません。歴史的事実や地理、時事問題など、幅広い教養が必要です。日頃から新聞やニュースをチェックする習慣を身につけましょう。
英語:正しい英単語や文献確認に必要
「校閲なのにが英語なの?」と思うかもしれませんが、英語も意外と役に立つことがあります。 海外からの引用や国際関係の記事を校閲したり、出版物やWeb記事では英単語、人名、地名などの表記確認も必要になります。
読書:できるだけ多様なジャンルを読みましょう
文学、歴史、科学、医学など、さまざまなジャンルの本を読むことで幅広い知識が身に付きます。また日常的に本を読むことで「この表現は正しいの?」「この事実ってあっているのかな?」と文章の違和感に気付く癖が身に付きます。
- 小さな違和感に気づける人
- 本を読むのが好きな人
- 調べることが好きで探究心がある人
- 幅広い知識への好奇心を持っている人
- 地道な作業を続ける力を持っている人
Q, 国語が苦手でも校閲者になれますか?
A, 国語が得意に越したことはありませんが、苦手な人でも努力で補うことはできます。大切なのは「ミスを見つけたい」「正確さを大切にしたい」という姿勢です。それらは日常的に本を読むことで自然と身につけることも可能です。
Q, 校閲者とライターってどう違うの?
A, 校閲者は文章を書く職業ではなく、書かれた文章をチェックする職業です。一方、ライターは自分で構成を決めて記事を執筆します。役割はそれぞれ違いますが、人によっては執筆・校閲両方のスキルをもつことも可能です。
校閲者は、一語一句細部にまでこだわり、正確性を大切にできる人にぴったりの職業といえるでしょう。デジタルを多用した時代を迎えているからこそ、正確な情報を届けることの価値が高まっています。
高校生の今だからこそできることは、国語の勉強を重点的に学ぶこと、本やニュース記事などを沢山読んで文章への抵抗感を無くすこと、そして正しい情報を調べる癖を身につけることです。その第一歩は今日の勉強から始まります。
ぜひ将来、雑誌や書籍、各メディアの品質を守る校閲者として活躍してみてはいかがでしょうか。
進路や勉強方法についてのご相談は、お気軽に当塾までお問い合わせください。一人ひとりの目標に合わせた学習プランをご提案いたします。


