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失敗しないための大学・学部選び
2017年10月21日
高校生の皆様!!
学校の先生と進路相談・面談など始まっていませんか?
大学に入学してからこんなはずじゃなかった・・・と、後悔しないための大学・学部選びを紹介します。
大学卒業後、会社勤めが3年以上続くのは3割!?
まずは、右下の図をみてください。もし、大学が100人の村だったとしたら、1割にあたる12人は大学卒業までに中退しています。さらに13人はいずれかの学年で留年して、残った75人のうち9人は、大学院や専門学校へ進学をしています(これには就職活動を断念した学生も含んでいます)。
次に、大学を卒業しても就職しない学生が21人もいます。残りの45人は大学を卒業して就職しますが、3年以内に会社を辞めてしまう学生は14人もいます。実に、就職して3年以上続く学生は全体の3割の31人だけということになります。(40人学級では12人という計算になるのでどれほど少ないかが分かります。)
入学段階での大学生と大学のミスマッチが原因
大学側は高校生を呼び込むためにあらゆる手をつくすようになり、高校生の興味を引きそうな学部の名称の増加がその原因1つです。90年には29種類しかなかった学部が現在では、なんと700種類以上にもなっています。その中には、「情報、ロボット、コミュニケーション、デザイン、マネジメント、環境」といった言葉を組み合わせた学部が溢れています。例えば「地球環境学部」はいくつもの大学に存在しており、開発経済学を学べる大学もあれば、水質調査の方法を教える理系に近い大学もあります。高校生うけの良い学部の名称が大量に新設された結果、学部名からイメージするだけで入学してしまい、入学後の学生がミスマッチに苦しむということが増えてきています。
ミスマッチを防ぐためにするべきこと
学生が大学案内で学部の中身をすべて知ろうとするのは非常に難しく、「都心に近い」、「少人数制で面倒見が良い」、「英語力が身につく」、「取得できる資格」など、よく似たキャッチフレーズが使われていますが、具体的な数字や実際に何をどの程度学ぶのかまで書いている大学は少ないのが現状です。これでは印象レベルでしか違いを見ることができません。一方、オープンキャンパスでは?と言うと、模擬授業も高校生向けの分かりやすくて面白い授業が行なわれるので、当然、難しい講義は行なわれず、普段の授業や実態を伺うことはできません。
では、どうすれば入学後のミスマッチを防ぐことができるのか。それは、学生が志望する大学・学部に対して、大人(親や先生)が突っ込みを入れてあげることが効果的です。看護系志望の高校生にその理由を聞いたところ、「手に職を持つことができるから」という返答でした。しかし、実習では他人の体の世話もしなければなりませんが、嫌がらずにできるのでしょうか?イメージだけで決めてしまい、それ以上調べようとしないことに問題があります。
こういったことを防ぐために、周りの大人から、「気づき」の機会を与えることが大切です。大学が高校生むけのよい名称の学部を新設するのは、高校生がいかにイメージだけで学部を選んでいるかの裏返しでもあります。
とりあえず大学に行くという時代ではなくなっています。もちろん、中退したから、留年したからと言って、その学生が不幸せになってしまうかというと一概にそうとは言えません。ですが、大学生になるということは、4年間という時間とおよそ400万円の学費(私立文系)と引き換えに得られるものです。
進路選択は未来の自分の姿をしっかりとイメージして、後悔しない大学・学部を選ぶことが大切です。自分の進路は自分で切り開くという姿勢もとても大事です。その切っ掛けは、先生・親などの周囲の大人なのかもしれません。当社では、様々な学部・学科を卒業したプロの教師が指導します。また、様々な学部・学科への合格実績(情報)があります。無料教育相談を受けてみてはいかがでしょうか?