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昭和の思い出
2019年05月31日
これといって趣味もなく,遊び友達も少なかった高校時代,私の気晴らしは本屋詣でとレコード店詣ででした。毎週日曜日の午後,私は自転車に乗り,先ずは街中の大きな本屋へ。文庫,新書,全集などの背表紙を眺めながら,しばし恍惚の時を過ごします。すると隣の人が,ちょっと難しそうな本を手にしました。「俺の魂に火をつけてしまったようだな…」私は読むつもりもない難しそうな本を取り出すのでした!本屋の次は大きなレコード店です。LP盤を取り出してはジャケットを眺め,ため息ひとつ。すると,いかにもなお兄ちゃんが慣れた手つきでスッとレコードを取り出し,スッと戻しているではないですか…「お前も俺の魂に火をつけてしまったな…」そして,レコード取り出し合戦が始まるのでした!あれから30年以上の時が流れました。レコードと本に憧れた10代の私はもういません。その代わり,あのとき手の出なかった本,CDになったあのジャケットを手元で眺めながら,昭和の淡い思い出に浸る令和の私がいます。あなたの昭和の思い出は何ですか?いつか聞かせてください。
藤枝事務局 マカロニほうれん荘