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第3回 『学校推薦型選抜』 ってなに?
2020年07月30日
第3回 学校推薦型選抜ってなに?
前回は、推薦入試の中の①総合型選抜についてお話ししました。
今回はもう一つの方法の②学校推薦型選抜についてお話します。
「あなたはコツコツ努力を重ねることが得意ですか?」
そうであれば、この方法は、まさにあなた向けですよ。
『学校推薦型選抜』には『指定校推薦』『内部推薦』『公募制推薦』があります。
原則として学校長などの推薦に基づき、書類審査、面接、小論文などを中心に合否を決める方法です。
調査書に記載されている成績の平均、いわゆる評定平均(学習成績の状況)は高1から高3の1学期
までの成績の平均です。つまり高1と高2の成績の比重が高くなるのです。
『学校推薦型選抜』の取り組みは、高校に入学した時点から始めなければならない、と言えますね。
コツコツ努力型のあなた向けでしょう?
では、ひとつずつ見ていきます。
1 指定校推薦
私立大学や公立大学の一部で行われています。大学が指定する高校に限って出願ができます。
指定校となる高校には推薦枠(定員)と学習成績の状況などの成績基準や課外活動や出欠状況
などの基準が大学側から示されることがあります。原則として校内選考が行われ、選考に通れば
合格はほぼ確実と言っていいでしょう。
2 内部推薦
大学の系列校や付属校からの内部推薦です。選考方法は学校により違いますが、それぞれ基準が
設けられ、校内選考が行なわれる、という点ではどこの高校も同じです。学校によっては、そこ
から学力試験などが行われ、最終的に合格者が決められます。
3 公募制推薦
全国どこの高校からでも出願できます。ただし大学が定めた出願条件を満たす必要があります。
国公立大学でも採用している大学がありますが、共通テストを課す場合と課さない場合があります。
公募制推薦の中に『特別推薦選抜』というものもあります。得意分野の実績を評価する選抜です。
大学・学部によって種類や選考方法は異なりますがどんなものがあるのか、少しお話しておきますね。
・スポーツ推薦 全国大会や県大会における上位入賞実績を評価。
・文化活動推薦 音楽・美術・演劇など、文化芸術分野において、全国レベルで入賞した実績を評価。
・校外社会活動推薦 地域環境美化、高齢者や障がい者介護などの奉仕、ボランティア活動などの実績を評価
・課外特別活動推薦 生徒会役員、部活動で優れた活動に携わった実績を評価
・特定教科推薦 志望学部・学科において必要となる教科の成績を評価
・有資格者推薦 英検、TOEIC、TOEFL、簿記、情報処理など、志望学部・学科にかかわる一定ランク以上の資格を評価
・自己推薦 学校長等推薦の必要がなく、自分の得意な分野をアピールする
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「私はこれが得意!」「大学に入って得意分野の研究をしたい!」そんなあなたは、ぜひ志望大学に
『公募制特別推薦選抜』がないか、調べてみてくださいね。
2020年度の公募制推薦の志願者は前年と変わりがありませんでしたが、合格者数が1割以上も増加し、
指定校推薦の志願者数は1割以上も増加しました。これは①2019年度入試の志願者が13%増加した反動、
②大都市圏での合格者の絞り込みが激しくなり、難化した大学が敬遠された、③「より早く、確実に」という
受験生が多く、指定校推薦やAO入試に流れたためであると考えられます。その結果を受けて、2021年の
公募制推薦は定員も志願者もさらに増加すると考えられますね。
今回お話した『学校推薦型選抜』の出願開始は、これまで通り11月1日以降とされています。一般入試並み
の学力試験は課されませんが、共通テストや基礎学力把握試験が加味されることがあるので注意が必要ですよ!
さて今回はここまでにしますね。
次回は『一般選抜』についてお話しします。