KATEKYO知恵袋
放っておくと危険?「五月病」にならないための予防法!
2022年04月25日
新生活を迎えて約1カ月が経過し、皆さんのなかには少し「疲れているかも…」と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。もしかしたらそれは「五月病」かもしれませんよ?
そもそも「五月病」とは何でしょう?病気の一種なのでしょうか?
五月病にならないためにはどうすればいいのか、など今からでも間に合う五月病対策についてお話していきます。
五月病とは、進学や就職、引っ越しなど、今までと環境が異なることで、知らず知らずのうちにストレスを抱えてしまい身体に不調が出てしまうことを指します。
例えば、全身のダルさや食欲不振のほか、不眠症など、人によって症状は異なります。五月病は正式な医学用語ではありませんが、この季節に起こりやすいことから、その名が一般的に広まりました。
現在では新型コロナウイルスの影響も重なり、心身的な疲れと度重なる急激な環境の変化によって、五月病をきっかけに引きこもりがちになってしまう人が増えているようです。
五月病は、現代のストレス社会のなかで誰でもなってしまう可能性があります。
もちろん新型コロナウイルスの影響も考えられますが、次のような方は特に注意が必要です。
・受験や就職などの大きな目標が達成した
・この春に入学、就職、転勤などをした
・学級委員長や部長など大役を任されてしまった
・気軽に話せる友人がクラスにいない
ほかにも、几帳面で真面目な人や完璧主義の人、普段からおとなしい人などがストレスを抱え込んでしまう傾向にありますので注意しましょう。
「最近、身体がしんどいな…」とお悩みの方は、こちらの簡単にできるセルフチェックをみて、今の自分の状態がどれに当てはまるかをチェックしてみてくださいね。
□夜なかなか寝付けない
□朝起きてすぐ身体がだるいと感じる
□学校に行きたくないと考えるようになった
□ついイライラして怒りっぽくなる
□なにをするにもボーっとしてしまい集中できない
□友達と会うのがしんどいと感じてしまう
□体調が優れないからと保健室に行く回数が増えた
□面倒くさいからと身だしなみを整えず外に出てしまう
□些細なことでも、つい悪い方向に考えてしまう
□通学中に頭痛、腹痛が発症する
以上の項目で4つ以上当てはまる方は五月病になりかけている可能性があります。
五月病は心身的な不調が原因で起こりうるものです。症状が重い場合は、一時的に精神安定剤などの薬を服用するケースもありますが、根本的な問題解決にはなりません。
では、五月病にならないためにはどのようなことをすればいいのでしょうか。
まず何より、五月病にならないためにはストレスを溜めないことが大切です。
普段の生活のなかでケアできますので、ぜひ皆さんも実際に試してみてくださいね。
心身的なケアをするには、まず自律神経を整える必要があります。
自律神経とは、内臓の働きや代謝、体温などを調整するために働き続けている機能のことです。昼間は「交感神経」、夜は「副交感神経」の2種類の機能が交互に活動しています。これらの機能が生活の乱れによってバランスが崩れてしまうと、不安や動悸、めまいなど身体に異変が出てしまいます。
そのためには、なるべく決まった時間に起き、生活リズムを整えることが大切です。
就寝時も、つい携帯やゲームなどデジタル機器を見てしまうことがあるかと思いますが、かえって睡眠の質を下げてしまいますので就寝2時間前には見ないように心がけましょう。
本を読んだり、音楽を聞いてリラックスしたりして過ごすと気持ちよく入眠することができますよ。
ストレスを発散するには「好きなこと」をするのがもっとも効果的です。
ゲームや読書、買い物、友人とのお喋りなど、人によって楽しいと思えるものがいろいろあるかと思います。勉強や部活動などで、やらなければならないことはたくさんあるかと思いますが、たまには息抜きとして好きなことをする時間をもつことも大切です。
ただし、あまりに趣味の時間に集中してしまい、大事な作業をおろそかにしてしまうほか、昼と夜の生活が逆転してしまわないよう注意してくださいね。
あらかじめ時間を決めてから始めるとよいでしょう。
人によっては、悩みや不安を自分で整理できない人もいるのではないでしょうか。
ひとりで抱え込んでしまうよりは、誰かに話を聞いてもらうことで気持ちが楽になることがあります。例えば、親しい友人や家族、信頼している学校の先生でもかまいません。
自分なりに頑張ってみたけれど、それでもうまくいかない、解決できない、というときは誰かに相談してみましょう。
もしかしたら、何か良いアドバイスを聞けるかもしれませんよ。
誰しもが起こりうる「五月病」。今だけだろうと放っておくと、最悪の場合、うつ病や適応障害になってしまい学校に行けなくなってしまうケースも少なくありません。
先ほども話したように、大切なのはストレスを溜めないことです。
内容によっては自分で解決できる場合もありますが、それでも難しいときは信頼できる人にぜひ相談してみてくださいね。