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【職業紹介シリーズ】大人気!『アニメーター』の仕事と魅力を紹介
2023年06月07日
アニメーションは、色鮮やかなキャラクターや美しい背景、感動的なストーリーが組み合わさり、私たちを夢の世界に連れて行ってくれます。その魅力的な世界を創り出し、動きや表情を与える役割を果たしているのが『アニメーター』の存在です。
アニメーターは、絵を描く技術と創造力を駆使し、キャラクターたちに命を吹き込み、視聴者の心を捉える作品を生み出しています。この記事では、アニメーターのお仕事について詳しく紹介します。
アニメーターを目指す方やアニメ制作に興味を持っている方も、ぜひご参考ください。
アニメーターは、主にアニメーション作品の制作に携わるクリエイターのことを指します。アニメーション作品は、一枚一枚の静止画を繰り返し再生することで、動画として映像を表現します。アニメーターは、この静止画を描いたり、デジタルで制作したりなどして、アニメーション作品を作り上げる重要な役割を担っています。
アニメーターの具体的な仕事内容には、以下のようなものがあります。
原画:アニメーション作品の1コマ1コマの静止画を描く作業
動画:原画を基に、キャラクターや背景などを動かす作業
色指定:アニメーション作品の色彩を指定する作業
仕上げ:動画や色指定の作業が終わった後、最終的な仕上げをする作業
監修:アニメーション作品全体の品質管理やディレクションをする作業
アニメーターは、テレビアニメ、映画、WEBアニメーション、ゲームなどの幅広い分野で活躍しています。アニメ業界は、世界的にも注目される日本独自の文化であり、多くのファンがいることから、アニメーターとして働くことで、自分が作った作品が多くの人に愛されることを実感することができます。また、技術的なスキルや経験を積むことで、将来的にはディレクターやプロデューサーとして活躍することもできます。
そんな魅力あふれるアニメーターの仕事ですが、実際に働くことでどのような魅力があるのでしょうか。
アニメーターになるメリットは、以下のようなものがあります。
創造性を発揮し人々に感動と夢を与える
アニメーターは自分のイメージやアイデアを絵や動きに表現する力を持っています。キャラクターデザインや背景の描画、動きの演出など、自分の創造力を最大限に発揮することができるのはアニメーターならではの魅力。
公開したアニメーション作品は視聴者に感動や夢を与え、アニメーターはそれらを作り出す役割を果たし、人々の心に深い印象を残すことができます。
持続的な成長と学びの機会
アニメーションの技術は常に進化しています。アニメーターは常に新しい技術やテクニックを学び、自分自身のスキルや表現力を向上させるなど、働き続けることで自身も成長し続けることができます。
またアニメーション制作は複数のスタッフやアーティストとの協力が欠かせません。アニメーターは共同制作の一翼を担い、他のスタッフとのコミュニケーションや協力を通じてひとつの作品を完成させます。
作品を愛するファンの存在
アニメは国内外問わず多くのファンを持ち、熱狂的なコミュニティが存在します。アニメーターは作品を通じてファンとのつながりを築き、彼らの支持や感謝の声を受けることができます。高い評価を得られた際には、何よりも代え難い強い達成感と感動を得られることでしょう。
これらの魅力を持つアニメーターは、自分の才能と情熱を注ぎ込み、視聴者に感動や喜びを提供することができます。その創造力と影響力によって、多くの人々の心を揺さぶることができる素晴らしい職業です。
アニメーターになるデメリットとしては、以下のようなものが挙げられます。
長時間労働と精神的負担
アニメーション制作は非常に時間がかかるため、アニメーターは長時間労働を強いられることがあります。締め切りに追われ、夜遅くまで働くこともあるでしょう。
非常に細かい作業が必要であり、作業中に繰り返し同じ動作をすることが多いため、肩や手首などにも負担がかかることがあります。
また、アニメーターは個人でイチから作品を作り出す場合もあれば、アニメーションスタジオに就職し、ほかの人の作品を制作することもあります。ストーリーやキャラクターの表情を作り出すためには、想像力や創造力が求められるため、実際に構図を撮影したり、自身で表情を試したりと試行錯誤は欠かせません。
ときには、監督やディレクターの指示により作り直しを要求されることもあるでしょう。時間や労力をかけて繰り返し修正をする作業が、精神的に辛いと感じる方も少なくないようです。
常に新しいスキルを学び続ける必要がある
アニメーション業界は常に進化し続けており、なかには最新技術を常に取り入れたアニメーションを提供する制作会社もあります。そのため、新しい技術やツールが登場するたびに、アニメーターは新しいスキルを学び続けなければならないのです。
また、アニメーション業界は非常に競争が激しく、求人数が限られているため、就職は容易ではありません。仕事を維持するためには、常に高いクオリティと柔軟な対応力が求められることでしょう。
アニメーターになるためには、以下のようなステップがあります。
STEP1.教育機関に進学し、アニメーションの基礎について学ぶ
アニメーターになるためには、まずアニメーションについて学ぶ必要があります。そのためには、アニメーションや美術に関連する専門の教育機関に進学し、制作に必要な技術やツール、アニメーションの基本原則、デジタルツールやソフトウェアなど、アニメーション制作に必要な技術や知識をプロのアニメーターから直接指導を受けることができます。
STEP2.アニメーション制作に取り組む
自主的にアニメーション制作に取り組んでみましょう。自分で短いアニメーションを作ってみたり、既存のアニメーションのキャラクターを再現してみたりすることで、技術を向上させる日々の努力を積み重ねることで高いクオリティを生み出すことができます。
STEP3.インターンシップや実務経験を積む
アニメーターになるためには、実務経験を積むことも重要です。アニメーション制作会社やスタジオでのインターンシップやアルバイトを通じて、実践的な経験を積みましょう。
STEP4.オリジナルの作品集を作成する
本格的にアニメーターとしての活動を開始するためには、事前に作品集を作成しておくことをおすすめします。自分が作成したアニメーションやイラスト、キャラクターデザインなどをまとめたポートフォリオを作成し、制作会社やスタジオでアピールしてみましょう。
STEP5.就職活動を行う
アニメーターになるためには、制作会社やスタジオに就職することが一般的です。アニメーション業界での就職活動を行い、自分自身のスキルや経験をアピールしましょう。その際にポートフォリオがあれば、就職を有利に進めることができますよ。
アニメーターとしての道は挑戦的かもしれませんが、アニメ作品を通じて人々に感動や夢を提供することができる貴重な職業です。
人々を魅了し続けるアニメーターの仕事。興味のある方は、ぜひアニメーションの基礎から学んでみてはいかがでしょうか。