KATEKYO知恵袋
大学生になったら留学したい!短期から長期まで方法別にご紹介
2023年10月04日
中高生の皆さんの中には、大学生になったら留学したいと考えている人もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで今回は、大学在学中におすすめの5つの留学方法をご紹介します。それぞれの特徴や費用、時期などの情報をまとめていますので、留学を検討する際の参考にしてください。
・日本で学ぶより語学力がつきやすい
・国際感覚が身につく、異文化への理解が深まる
・視野が広がる
・海外の友人・知人を得られる
・就職活動でアピールできる
とくに、大学在学中に留学するメリットは、社会人としてのキャリアの中断を避けられることです。卒業後、社会人になってから長期留学をするには、会社を休職・退職しなければならず、キャリアが途切れるリスクがありますが、大学生の場合はその心配がありません。
留学費用とは、渡航費、ビザ代、学費、住居費、生活費などです。短期留学なのか長期なのか、交換留学なのか個人で手配する留学なのかなどによって金額は大きく変わります。例えば、ヨーロッパに10か月程度の長期留学をする場合は、200~350万円程度かかるとされています。
ただし、後ほどご紹介する交換留学の場合は、在学中の大学の学費のみで、留学先の学費はかからないのが一般的です。また、在学中の大学や留学先の大学、公的機関などには留学のための給付型の奨学金制度もあり、奨学金を利用すれば費用を抑えられます。
・海外留学のための奨学金 日本学生支援機構(JASSO)
https://ryugaku.jasso.go.jp/scholarship/
短期留学は、「休暇を利用して最低1週間から海外渡航できる留学」です。
特徴
短期間、かつ、低コストで渡航ができ、現地でカルチャー体験やアクティビティ体験ができるメニューを組み込んだり、ホームステイをしたりなど、期間も内容も自分にあったプランを立てやすいのが特徴。長期留学前の“お試し”として短期留学に行く人も多いようです。
基本情報
期間:1週間~1か月
費用:10万~20万円
開始時期:大学1,2年生の夏休み、春休み
語学留学は、「海外にある語学学校に通い、語学学習をする留学」のことです。
特徴
英語、フランス語、中国語、ドイツ語など、語学の選択の幅が広いことが特徴。
但し、留学の具体的な目的をはっきりと持って勉強に取り組まないと、観光で終わってしまう場合もありますので、心構えをっしっかりもって行きましょう。
基本情報
期間:1週間から年単位まで選択可能
費用: 1か月で30~50万円、1年間で200万~400万円が相場
開始期間:大学在学中どのタイミングでも留学可能
交換・認定留学は、「大学を1年休学して、海外の大学の学部のカリキュラムにそって学習する留学」のことです。
特徴
大学が窓口なので比較的手続きが簡単で、留学先の大学に授業料を払う必要なく、現地の学生と同じ授業が受けられます。帰国後、留学先で取得した単位を日本の大学の単位として換算できる場合もあります。
基本情報
期間:1年間が主流
費用:渡航費や生活費を含め150から200万円程度
開始時期:大学1~3年の間
インターンシップ留学は、「海外の企業でインターン生として就労体験をする留学」のことです。
特徴
インターンシップ留学では、現地の会社で英語を使いながら現地の社員と一緒に働く経験ができます。海外での就労体験を通して、英語とビジネスを両方学べるのが特徴。グローバル企業でのインターンシップ経験は就活に有利に働くこともあるようです。
3か月以上の長期の海外インターンシップでは、宿泊費・滞在費の補助や、給料がもらえる場合もあるので、「お金がないけど海外経験を積みたい!」と思う学生にもおすすめです。
基本情報
期間:1か月~1年間まで、受入企業の条件によって異なる
費用:生活費と渡航費以外は不要
開始時期:大学2年や大学3年から開始する人が多い
ボランティア留学は、「実際に海外のNGO団体に赴き、ボランティア経験を積むことを目的とした留学」のことです。
特徴
ボランティア経験を通じて、社会問題の解決に貢献しながら、自己成長が見込める貴重な体験を得られます。貧困問題や、環境問題といった社会問題に興味があり、その問題の解決に関わってみたい方におすすめです。
基本情報
期間:1か月から1年ほど
費用:1か月あたり15万から30万円(滞在費と渡航費)
開始時期:大学1,2年生が主流
※費用は、国や期間、為替レートなどによって変動します。
「大学生になったら留学したい」と考えているのであれば、留学制度が充実している大学を進学先に選ぶのがおすすめです。
現在は、多くの大学が留学制度を設けていますが、中でも充実しているのは外国語学習に力を入れている「外国語大学」などです。例えば、国立の東京外国語大学では世界65カ国・地域の178大学と交換留学などの協定を結んでいます。また、関西外国語大学の場合は55カ国・地域の395大学と協定締結などによるつながりがあります。
・東京外国語大学 留学案内
http://www.tufs.ac.jp/student/studyabroad/
・関西外国語大学 国際交流/留学
https://www.kansaigaidai.ac.jp/international/
その他の大学でも、留学制度がある場合は大学の公式サイトに情報が掲載されていますので、気になる大学がありましたら留学制度の有無をあらかじめ調べておきましょう。
以上、今回は大学生の留学情報について、目的別に特徴や費用、時期などをご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?中高生のうちから留学ができる大学を調べておくことで、受験勉強のモチベーションアップにもつながるかもしれませんね。
参考:Z大学、studyLABO