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【職業紹介シリーズ】アートの魔法『キュレーター』の仕事とその魅力

2023年12月20日

皆さんは、「キュレーター」という職業をご存じでしょうか。あまり聞きなじみのない言葉ですが、キュレーターは美術館やギャラリーで作品の選定や展示を手がける職業です。

彼らの存在なしでは、芸術作品が観客に届くことはありません。キュレーターは芸術の才能と知識を活かし、展示空間を通じて感動を提供します。この記事では、そんなキュレーターの職務や役割、その魅力について詳しく探っていきましょう。

 

キュレーターってどんな仕事?

キュレーターは、おもに美術館、ギャラリー、博物館などでアート作品や展示物の選定、配置、展示を担当する専門家です。一般的には学芸員と呼ばれることが多いです。

彼らは芸術作品を選び、それが最も効果的に表現されるような展示空間を構築します。キュレーターはアーティストや作品の背景を研究し、作品のコンセプトやメッセージを理解し、それを観客に伝える役割を果たします。また、展示のテーマやコンセプトを企画し、展示の流れや演出を考案します。さらに、新しい才能の発見やアートシーンのトレンドを把握し、展示プログラムを更新することも重要な役割となります。キュレーターは芸術の知識とセンスに裏打ちされた独自の目利きを持ち、観客に感動や啓発をもたらす重要な役割を果たしています。

 

キュレーターの魅力と大変さ

では、実際にキュレーターとして働くことにどのような魅力と大変さがあるのでしょうか。

 

キュレーターの魅力

 

芸術と文化の継承と発展への貢献

キュレーターとして働く最大の魅力は、芸術と文化の継承と発展への深い貢献です。展示や企画を通じて、芸術作品や文化遺産を後世に伝え、新たな視点や解釈を提供することができます。自らの仕事が社会に対して持続的な価値を生む喜びは非常に充実感をもたらすことでしょう。

 

クリエイティブな発想と企画の自由度

キュレーターは展示の企画やテーマを自由に考え、アートの魅力を最大限に引き出す独自の方法を模索できます。新しいアイデアを形にし、独自のコンセプトを実現することはクリエイティビティの発揮であり、展示空間を通じて独自のメッセージを発信する喜びがあります。

 

芸術界や文化界とのネットワーキング

キュレーターは様々なアーティストや芸術関係者と交流する機会が豊富にあります。展示やイベントを通じて、芸術界や文化界の中心で活躍する人々とのつながりを築くことができます。これによって、新たな才能の発見や共同プロジェクトが可能になり、刺激的な環境での仕事がキャリアに彩りを添えます。

 

キュレーターとしての役割は、芸術と文化を通じて社会に貢献し、観客に多くの感動を提供することです。その創造性と影響力は、人々にとって非常に魅力的な要素となることでしょう。

 

キュレーターの大変さ

 

芸術の専門知識の獲得と継続的な学習

キュレーターは常に芸術界の最新動向やアーティストの作品を理解し、それに基づいて展示を企画する必要があります。幅広い芸術分野にわたる専門知識の獲得と、継続的な学習が求められ、常に情報にアンテナを張り巡らせる努力が必要となります。

 

展示の企画とデザインの責任

キュレーターは展示のテーマやコンセプトを考え、それを視覚的に魅力的な展示に落とし込む責任があります。適切な作品の配置やデザインにはセンスとプロのスキルが求められ、観客に深い印象を残すために慎重で緻密な仕事が求められます。

 

アーティストやコレクション管理とのコミュニケーション

キュレーターはアーティストやコレクション管理者と連携し、展示の企画や作品の選定について意見を交わす必要があります。効果的なコミュニケーション能力が求められ、異なる視点や意見と調和しながら展示を進めていく難しさを感じることもあるでしょう。

 

キュレーターとしての役割は芸術の専門知識とクリエイティビティだけでなく、組織力やコミュニケーション能力も求められるため、多岐にわたるスキルが必要です。展示の成功に向けての努力と責任感が求められる一方で、芸術を通じて感動を提供する喜びもキュレーターの大きな魅力となるでしょう。

 

キュレーターになるために必要なこととは?

 

キュレーターになるためには、「学芸員」の資格を取得することが一般的です。

以下に、就職までの具体的な流れをまとめてみました。

 

STEP1 大学に進学し学芸員資格課程を修了

キュレーターになるには、まず学芸員資格を取得できる大学に進学することから始まります。東京芸術大学、金沢美術工芸大学、多摩美術大学、武蔵野美術大学など、全国に約300校近くの大学(※1)が学芸員資格を提供しています。大学で学芸員資格課程を修了し、所定の単位を取得します。これにより、学芸員資格取得の要件を満たすことができます。

 

(※1 参考:文化庁 学芸員養成課程開講大学一覧(令和5年4月1日現在)291大学

 

STEP2 修了証書を取得

学芸員資格課程修了後、大学から「修了証書」が交付されます。この証書は、将来的に学芸員として採用される際に必要な資格となります。より希望者の多い美術館や博物館に学芸員として採用されるためには、大学院での学びが有利に働く場合があります。博物館でのキュレーター職は競争が激しいため、深い専門知識や研究経験が求められることがその理由といえるでしょう。

 

STEP3 学芸員資格認定を取得する

大学院に入学できる者または大学に二年以上在学して六十二単位以上を修得した者は学芸員資格認定の受験資格を得ることができます。試験は筆記試験で行われ、試験認定合格者には学芸員としての資格が与えられます。認定資格を取得したあとは、キュレーターの最難関ともいえる就職活動が待っています。

 

STEP4 就職活動

キュレーターとしての就職先を探しましょう。ただし、美術館や博物館などでの学芸員のポジションは非常に競争が激しいため、大学在学中から専門知識を深め、自身の専門性や独自性を発揮し、ネットワーキングを通じて機会を広げることが大切です。大学での学びや研究、実務経験などがもっとも評価される部分となることでしょう。

 

キュレーターは芸術の才能と知識を活かし、展示空間を通じて感動を提供しています。その魅力は、芸術や文化の継承と発展に貢献し、クリエイティブな発想と企画の自由度、芸術界や文化界とのネットワーキング、観客の教育と感動をもたらす役割にあります。しかし、キュレーターになるためには専門知識の獲得や継続的な学習、展示の企画とデザインのほか、学芸員の資格を取得し、競争が激しい美術館や博物館への就職活動が求められます。

多岐にわたるスキルと知識が必要ですが、芸術を通じて社会に貢献し、感動を提供する喜びはキュレーターにしか味わえない魅力といえるのではないでしょうか。

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