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2025年中学入試に出る本は?2024年出題作品から傾向を予想!

2024年11月06日

中学入試では、昔からの名作だけでなく、時代を反映した「今を描いた作品」が多く取り上げられています。そこには“どんな生徒に入学してほしいのか”という各学校の教育方針が込められているといえます。

 

今回は、2024年の中学入試で出題された本や2025年の入試に向けて読んでおきたい本とともに、新しい入試形式についてご紹介します。受験生の皆さんの参考になりますように!

2024年中学入試で出題された本は?
\2024年入試・最頻出作品!/「きみの話を聞かせてくれよ」村上雅郁

【2024年中学入試出題校】

海城、駒場東邦、栄東、専修大松戸、学習院中等科、日本女子大附属、横浜雙葉、立教女学院、大妻 他多数出題

 

村上雅郁(むらかみ まさふみ)さんは、第2回フレーベル館ものがたり新人賞大賞、第49回児童文芸新人賞、第1回高校生が選ぶ掛川文学賞受賞など、数々の賞を受賞されている作家です。児童文学系の受賞作家の作品は中学入試の出題に使われやすく、実際に村上雅郁さんの作品は複数の学校で出題されています。村上雅郁さんの作品の中でも「きみの話を聞かせてくれよ」は、2024年中学入試において多数の学校で出題に使われ最頻出作品となりました。2023年4月という発売時期・主人公が中学生・問題を作成しやすい短編集という点から、2024年入試で多く出題されたと考えられます。

\2024年入試・頻出作品!/「この夏の星を見る」辻村 深月

【2024年中学入試出題校】

芝浦工大附属、東京農大一高、学習院女子、品川女子学院、神戸女学院、日本大学 他多数出題

 

辻村 深月(つじむら みづき)さんは、中学受験の国語においては定番の頻出作家です。

「この夏の星を見る」は2023年6月30日発売の作品で、コロナ禍で思うようにいかない中高生達が主人公の物語です。頻出作家の作品で中学入試のテーマとしてなじみやすい内容であることから、2024年入試において多数の学校の出題に使われました。今後も出題に使われる可能性が非常に高く、読んでおくべき1冊といえます。

\2024年入試・頻出作品!/「成瀬は天下を取りにいく」宮島未奈

【2024年中学入試出題校】

栄東、中央大学附属、豊島岡女子学園 他

 

宮島未奈(みやじま みな)さんは、最近の中学入試において頻出作家となりつつある作家です。

中でも「成瀬は天下を取りにいく」は2024年本屋大賞をはじめとして数々の賞を受賞した代表作であり、2024年入試において多数の学校で出題に使われました。今後も多くの学校で出題に使われることが予想されます。続編の「成瀬は信じた道をいく」もあわせて読んでおくのがおすすめです。

\中学受験・2024年頻出作品!/「月の立つ林で」青山 美智子

【2024年中学入試出題校】

洗足学園、明大中野八王子、市川 他

 

青山美智子(あおやま みちこ)さんは最近の中学入試における頻出作家の一人であり、毎年のように出題に使われています。また本屋大賞の常連作家でもあり、「月の立つ林で」は2023年本屋大賞の5位に入賞した作品です。

2025年中学入試で出題されそうな本は?
\中学受験・最頻出作家の短編集!/「おくることば」重松 清

重松清(しげまつ きよし)さんは多くの作品が過去100校以上で出題されており、中学入試国語・物語では定番の頻出作家です。2024年の中学入試でも10作品出題されており、もっとも多く出題された作家です。「おくることば」は2023年6月に文庫になっており、まだそれほど出題に使われていないため今後使われる可能性が非常に高いです。

 

【「おくることば」が出題に使われそうな理由】

▶2023年6月に文庫化されたが、まだそれほど出題に使われていない

▶主人公が小学6年生

▶出題に使いやすい短編集

\中学受験・頻出作家の短編集/「リカバリー・カバヒコ」青山 美智子

【「リカバリー・カバヒコ」が2025年入試の出題に使われそうな理由】

▶2023年9月発売

▶2024年本屋大賞 第7位

▶出題に使いやすい短編集

【説明文編】中学受験対策で読んだ方がいい本は?
「ナマケモノは、なぜ怠けるのか? 生き物の個性と進化のふしぎ」 稲垣 栄洋

夏休み前に出版された稲垣栄洋さんの文庫や新書は、その年度の中学入試で必ずどこかの学校で出題されるといわれるぐらいです。2023年5月に出版されており、しかも説明文に出題されやすい「ちくまプリマー新書」であることから、読んでおくべき1冊といえます。

「目の見えない人は世界をどう見ているのか」伊藤 亜紗

伊藤亜紗さんは、ここ数年の中学入試国語・説明文でさまざまな作品が出題に使われています。

中学入試国語・説明文では、稲垣栄洋さんに次いで今や頻出作家の1人です。

今の中学入試で求められる生徒とは?

全体の傾向としては、机上の学力だけではなく、世の中の状況にアンテナを貼れているかを求められる傾向が強くなってきています、知識を吸収するだけでなく、それを基にして自分で発信できる生徒になってほしいと多くの学校が考えているようです。

 

入試で取り上げられる本については、ここ数年「自分らしさ」「ジェンダー」に関するテーマを扱っている小説が注目されています。

\おまけ/自分の「得意」で勝負!新タイプ入試とは?

ここまで、中学入試の国語に出題されやすい作品をみてきましたが、いま、基本の国語・算数・理科・社会の4科目入試以外の新しいタイプの入試を実施する学校が出てきました。

 

例えば「読書プレゼン入試」は、自分の好きな本を一冊選び、その本のどんなところが好きなのかを先生にプレゼンテーションするという形式の入試です。ほかにも、新タイプ入試は下記のようなタイプが登場しています。

 

【新タイプ入試】

・適性検査型入試

・思考力入試

・自己アピール型入試

・英語入試

・言語表現型入試

・探求型入試

・グループワーク型入試

・理科/サイエンス型入試

・プログラミング型入試ほか

 

今回は、2024年の中学入試で出題された本、2025年の入試に向けて読んでおきたい本とあわせて、新タイプの入試形式をご紹介してきましたがいかがでしたでしょうか?

入試に出題されるのはどれも本屋大賞受賞作品などの名作です。受験生だけでなく、家族で同じ本を読むと共通の話題で盛り上がれそうですね!受験勉強の合間のリフレッシュも大切にしながら、心身ともに健康な状態で受験に臨んでください。 

 

参考:ゆるすご学習計画

BSテレビ東京「あの本、読みました?」

   新タイプ入試GUIDE

 

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