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【中学生向け】気象予報士になるには?仕事内容と必要な勉強
2026年05月20日

テレビで天気予報を伝えるお天気キャスターは、災害時に的確な情報を発信する専門家。「天気が好き」「人の役に立ちたい」という気持ちがあれば誰でも目指せる職業のひとつです。
この記事では、気象予報士の仕事内容や資格の取り方、中学生のうちにやるべきことまで詳しく解説します。
気象予報士とは、気象データを分析して天気を予測し、私たちの生活を守る専門家です。
気象庁から提供される観測データや天気図、気象衛星の画像などを総合的に判断して、独自の天気予報を発表します。
具体的な仕事は多岐にわたります。テレビやラジオで天気予報を伝えるお天気キャスター、気象会社で企業向けに予報を提供する予報業務、Webサイトやアプリで配信する天気情報の作成、災害時の緊急気象情報の発信などです。また、建設会社や農業、イベント会社など、天候に影響を受ける企業へのコンサルティング業務を行うこともあります。
気象予報士という資格ができたのは、天気予報が防災に欠かせない情報だからです。 台風や豪雨の予報を間違えると、避難が遅れて命に関わることもあります。 そのため、知識を持つ専門家だけが予報を出せる仕組みになっています。つまり、人々の命と安全を守る、とても責任の大きな職業なのです。
近年、豪雨災害や猛暑、台風被害など異常気象が頻発しており、テレビ局はもちろんのこと災害対策のために気象データをマーケティングに利用したいと考える企業も増えています。
気象予報に関する技術面は年々精度が増していますが、まだ発展途上の段階です。AIやビッグデータを活用した予報技術の開発や技術面を向上するには、知識や経験豊富な気象予報士の協力が欠かせません。そのため、今後も気象予報士の需要が増えると予想されます。
気象予報士の平均年収は、令和4年度の厚生労働省の調査(※1)によると約580~600万円。民間の企業全体の平均年収は約478万円(※2)のため、気象予報士の年収は平均よりも高い水準といえますね。また、国家公務員である気象庁職員の場合は令和7年度の人事院のデータ(※3)によると約673万円とさらに高い水準となっています。
※1 厚生労働省「令和4年度賃金構造基本統計調査」より
※2 国税庁「令和6年分 民間給与実態統計調査」より
※3 人事院「令和7年国家公務員給与等実態調査」 より
気象予報士になるには、国家資格である気象予報士試験に合格し、気象庁長官に登録を受ける必要があります。この資格は、年齢・学歴・性別・経験を問わず誰でも受験できます。なんと、過去には小学生で試験に合格した人もいるんです。
気象予報士試験は、学科試験(一般知識・専門知識)と実技試験で構成されており、学科試験はマークシート形式、実技試験は記述式です。試験は年2回、全国6カ所で実施しています。
合格基準は学科試験が15問中11問以上の正答(正答率約70%以上)、実技試験が正答率約70%以上。そのため、気象予報士試験の難易度はかなり高く、合格率は例年4〜6%※、合格までの平均受験回数は3〜5回とされています。合格に必要な勉強時間は平均800〜1,000時間程度といわれており、毎日2時間勉強しても1年〜1年半かかる計算になりますね。
※ 一般財団法人気象業務支援センター「試験結果」より
気象予報士を目指すなら、まずは理系の高校・高校コースに進学することをおすすめします。特に、理数科や理数コース、SSH(スーパーサイエンスハイスクール)指定校など、理数教育が充実している高校を選ぶと良いでしょう。その後、大学では理学部、農学部、工学部などで気象や環境について専門的に学ぶのが王道ルートです。
専門学校にも気象予報士コースを設置している学校があり、実践的なスキルを集中的に学べます。また、通信講座やオンライン講座を利用して独学で合格する人もいます。
就職先は、民間の気象会社、気象庁(国家公務員試験も必要)、テレビ局やラジオ局、自衛隊、建設会社、農業法人、イベント会社など多岐にわたります。
理科:気象の基礎を学ぶ
中学理科で学ぶ「気象」「大気」「天気」の単元は、気象予報士試験の基礎となります。今のうちに雲の発生条件、気圧配置、前線の仕組みなど、基本的な気象現象をしっかり理解しましょう。高校に進学したら物理を中心に、さらに深く学んでいきます。
数学:計算力とグラフの読み取り
気象予報士の仕事では、気温の変化を計算したり、データをグラフで表したりします。中学数学の関数やグラフの見方が基礎になるので、今のうちにしっかり身につけておきましょう。計算ミスをしない正確さも大切です。
英語:将来のために基礎を固める
気象に関する最新の研究論文や国際的なデータは英語で発表されることが多いです。英語の文献を読めるようになると、より深い学習ができます。
日常生活で天気に興味を持つ
毎日の天気予報を見て「なぜこの予報になったのか」を考える習慣をつけましょう。天気図を見たり、気象アプリを使ったり、気象に関するニュースをチェックしたりすることで、自然と知識が身につきます。
- 天気や自然現象に興味がある人
- 理科や数学が好きな人(または頑張れる人)
- データを見て考えるのが好きな人
- 人の役に立ちたいという気持ちがある人
- コツコツと地道に勉強できる忍耐強い人
- 社会の出来事や防災に関心がある人
- わかりやすく説明するのが好きな人
Q. 気象予報士になるには文系でも大丈夫ですか?
A.可能ですが試験には物理・数学の知識が必要なため理系の方が有利に働きます。文系出身でも独学や通信講座で勉強して合格している人はいますが相当な努力が必要です。
Q. 気象予報士の資格だけで就職できますか?
A.資格があると就職に有利ですが、それだけで必ず就職できるわけではありません。話す力やコミュニケーション能力も大切です。気象庁で働くには別に国家公務員試験に合格する必要があります。
気象予報士は、天気が好きで人の役に立ちたいという想いがあれば、誰でも目指せる職業です。合格率5%の難関資格ですが、コツコツと努力を重ねれば必ず道は開けます。
中学生の今できることは、理科(特に天気の単元)と数学をしっかり勉強すること、 そして日々の天気に興味を持ち続けることです。天気予報を見る習慣をつけ、「なぜそうなるのか」を考えることが気象予報士への第一歩になります。
将来の目標から逆算した学習計画に不安がある場合や、理系科目の勉強方法に迷った場合は、学習塾での個別サポートも検討してみましょう。気象予報士という夢に向かって、今日から一歩を踏み出してみませんか。
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