
KATEKYO知恵袋
【中学生の保護者向け】AIに相談する子どもをどう見守る?
2026年09月02日

「最近、子どもがAIを使っているけれど、どんなことを相談しているのだろう?」
そんなふうに気になったことはありませんか?
生成AIは、分からないことを調べたり、勉強の質問をしたり、文章を考えたりできる便利なツールです。今では中学生にとっても身近な存在になりつつあり、友人関係や学校生活、進路などの悩みをAIに相談するケースもあります。
「AIに何でも相談して大丈夫なの?」と心配になる保護者の方もいるでしょう。
しかし、AIは「使わせないほうがよいもの」と決めつける必要はありません。大切なのは、AIを便利なツールとして活用しながら、困ったときには人にも相談できる環境をつくることです。
今回は、中学生がAIに相談する背景や注意点、保護者ができる見守り方について考えていきます。
生成AIとは、質問や指示を入力すると、文章などを生成してくれるAI(人工知能)のことです。代表的なサービスには、ChatGPTやGeminiなどがあります。
公益財団法人博報堂教育財団こども研究所の調査では、小学校4年生から中学校3年生の生成AI使用経験者の利用目的として、「わからないことを調べる」が最も多かった一方、「会話や雑談」「悩みごとや将来の相談」などにも使われていることが分かりました。
つまり、AIは単なる「調べものの道具」ではなく、自分の考えを整理したり、気軽に話しかけたりする相手としても使われ始めています。
子どもがAIに相談することを心配する前に、「なぜAIに相談したくなるのか」を考えてみましょう。
AIは、時間や場所を選ばず、気軽に質問できることが特徴です。
例えば、
- 友達との関係について悩んでいる
- 勉強と部活をどう両立すればよいか分からない
- 将来の進路について考えたい
- 自分の気持ちをうまく言葉にできない
といったとき、親や友達には話しにくくても、AIなら相談できるという子どももいるでしょう。
AIとのやり取りを通して、自分の気持ちを言葉にしたり、考えを整理したりできることは、AIを活用するメリットの一つです。
便利な一方で、AIを利用するときには注意したいこともあります。
AIは自然な文章で答えてくれますが、すべての情報が正しいとは限りません。
特に、進路や友人関係など重要なことを判断するときは、AIの回答だけで結論を出さないことが大切です。
「AIがこう言っていたから」と決めるのではなく、「自分はどう思うのか」「ほかの人はどう考えるのか」と考える習慣を身につけておきたいものです。
友人関係の悩みを相談するときも、友達の名前や学校名、住所など、個人を特定できる情報を入力しないよう注意しましょう。
家庭でも、「AIに相談するときは、個人が特定できる情報を入力しない」という基本的なルールを話しておくと安心です。
AIはいつでも質問できますが、子どもの表情や声の変化から「いつもと違う」と気付くことはできません。
友人関係で深く悩んでいる、学校に行くことがつらい、進路について強い不安を感じているといった場合は、保護者や先生、塾の先生など、信頼できる人にも相談することが大切です。
では、保護者はどのように関わればよいのでしょうか。
まず意識したいのは、AIの利用を頭ごなしに否定しないことです。
「AIなんて使わないほうがいい」と否定すると、子どもがAIを使っていることを話さなくなってしまう可能性もあります。
例えば、
「最近AIって便利だよね。何か使ったことある?」
「AIってどんなことを教えてくれるの?」
など、気軽な会話から始めてみましょう。
AIについて話すことが、子どもの考えていることや悩みを知るきっかけになるかもしれません。
また、子どもが相談してきたときには、すぐに答えを出そうとせず、まず話を聞くことも大切です。
「それは大変だったね」「どうしたいと思っている?」と受け止めることで、子どもは「話しても大丈夫」と感じやすくなります。
中学生になると、親に話すことをためらったり、自分で解決しようとしたりする場面が増えてきます。これは、子どもが成長している証でもあります。
だからこそ、保護者がすべての悩みを把握する必要はありません。
大切なのは、AIに相談することをやめさせるのではなく、AIの答えだけで判断しない習慣を身につけることです。
AIから得た情報や考えを参考にしながら、「家族にも聞いてみよう」「先生はどう考えるだろう」と、人の意見にも耳を傾ける。そうすることで、さまざまな考え方を知り、自分なりに考えて判断する力につながります。
保護者としても、「AIに相談するのはやめなさい」と否定するのではなく、
「AIではこう言っているけれど、あなたはどう思う?」
「ほかの人にも聞いてみたらどうかな?」
と声をかけてみるとよいでしょう。
AIを一つの相談先・情報源として活用しながら、必要なときには人にも相談できる。そんなバランスのよい付き合い方を、少しずつ身につけていけるとよいですね。
Q. 子どもがAIに何を相談しているか確認したほうがよいですか?
A.すべての相談内容を確認するよりも、まずはAIについて話しやすい関係をつくることをおすすめします。
「何を相談したの?」と問い詰めるのではなく、「AIってどんなことを答えてくれるの?」など、普段の会話の中で話題にしてみましょう。
Q. 子どもが親には相談してくれません。どうすればよいですか?
A.中学生になると、親に話したくないことが増えるのは珍しくありません。
無理に聞き出そうとせず、普段の何気ない会話を大切にしましょう。「困ったときはいつでも話してね」と伝えておくことも、子どもの安心感につながります。
AIが身近になった今、子どもたちの「相談の仕方」も変わっていくのかもしれません。
AIには、知りたいことを調べたり、考えを整理したりできる便利さがあります。一方で、子どもの話を直接聞き、一緒に悩み、考えることは人だからこそできることです。
「何でも親に相談してほしい」と考えるのではなく、困ったときに「親にも話してみよう」と思ってもらえる関係を少しずつつくっていく。
それが、AIと共に生きるこれからの時代における、保護者の役割の一つなのではないでしょうか。
中学生になると、学習内容が難しくなるだけでなく、高校受験や将来の進路について考える機会も増えてきます。
「子どもが勉強について悩んでいるけれど、どう声をかければよいか分からない」
「進路について親子で話しても、なかなか決まらない」
そんなときは、家庭だけで抱え込まず、第三者に相談してみるのも一つの方法です。
KATEKYO静岡では、完全1対1の個別指導を通して、お子さま一人ひとりの学習状況や目標に合わせた指導を行っています。学習方法や高校受験、進路についてのご相談にも対応しています。
お子さまの学習や進路について気になることがある方は、まずはお気軽にご相談ください。
出典
※公益財団法人博報堂教育財団 こども研究所「『子どもと生成AI』調査」(2025年9月18日)


