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キリストの誕生日じゃない!?意外と知らないクリスマスの由来

2022年12月14日

街はすっかりクリスマスムード!もともとは外国の宗教行事だったクリスマスですが、いまでは日本でも、家族や友達、恋人と過ごす冬のイベントとして定着していますね。今回は、実は意外と知らない人が多いかもしれないクリスマスにまつわる話を紹介したいと思います。クリスマスの意外な由来を知れば、また違った楽しみ方につながるかもしれません。

クリスマスの由来

クリスマスとは、イエス・キリストの降誕祭です。新約聖書では、キリストの生まれた日を特定はしていません。そのため、降誕祭とは「キリストの誕生日」ではなく、「キリストが生まれてきたことをお祝いする日」となります。

 

キリストは今から約2000年前、ユダヤのベツレヘムの馬小屋で、聖母マリアのもとに生を受けました。この生誕をお祝いする日がクリスマス(降誕祭)です。しかし、キリストの誕生日同様に、クリスマスについての詳細は聖書に書かれていないため、いつ始まったのか、どういう経緯で始まったのか多くの教会で明示はしていません。

 

では、なぜ世界中で、そして多くのキリスト教の諸教派で12月25日が共通してクリスマスなのか、いつ頃この慣習が始まったのか、諸説ありますが、代表的な由来をみてみましょう。

 

クリスマスがいつ頃始まったか正確な年代はわかっていませんが、2世紀~4世紀頃に始まったという説が有力視されているようです。

当時のヨーロッパはローマ帝国時代。キリスト教は国教ではありましたが、まだまだ民衆には定着していませんでした。ちょうどその頃、ペルシャから太陽信仰の性格を持つミトラス教という宗教が伝わってきました。そして、このミトラス教には「光の祭り」という信仰上の大切な行事がありました。「光の祭り」が行われるのは、一年で最も昼間が短くなる冬至。この日を境に再び昼間が長くなっていく、すなわち太陽の力が強まっていくことを祝います。この冬至が、12月25日にあたりました。一方、ローマ帝国にもともとあった農耕の儀式もまた12月25日前後に執り行われていました。

 

そこで、ローマ皇帝はイエス・キリストを「光」に例え、「光(太陽)の復活はキリストの復活」とし、もともとあった祭りと合わせた形で12月25日をキリストの降誕祭に制定しました。ほかの宗教との対立を防ぐための、折衷案としての意味合いもあったのでしょう。

このクリスマスの誕生は功を奏し、異なる宗教同士の摩擦を減らすだけでなく、キリスト教を広める大きなきっかけにもなりました。

ちなみに、クリスマスに行われるイベントはキリスト教由来のものばかりではありません。たとえばクリスマスツリーは、古代ゲルマン民族のお祭りから伝わったとされています。このことからも、クリスマスは土着信仰とキリスト教をうまく融合させるきっかけとして制定された祭りだったと考えられます。

サンタクロースは何者?

クリスマスがキリスト誕生を祝う祭りだとしたら、「サンタクロース」はいったいどこから現れたのでしょうか?

サンタクロースは、キリスト教の聖人である奇蹟者ニコラウスの伝説が由来となっています。聖ニコラウスはとても慈悲深い人物で、死刑囚を助けたり罪人を改心させたりといったたくさんの逸話を持っています。

 

その聖ニコラウスがサンタクロースのイメージのもととなった話のひとつに、貧しい家に金貨を投げ入れたというエピソードがあります。聖ニコラウスが貧苦に喘ぐ家庭の窓から金貨を投げ入れたところ、その金貨が暖炉にかかっていた靴下に入りました。このことから「サンタクロースが靴下にプレゼントを入れてくれる」という風習が生まれました。

困っている人の家に金貨を投げ入れる話は、日本の鼠小僧に似ている気がしませんか?

仏教のクリスマスにあたる【花祭り】

キリストの誕生を祝う日として生まれたのがクリスマスですが、仏教にもお釈迦様の誕生を祝う行事があることを知っていますか?

 

仏教の開祖・お釈迦様の誕生を祝う行事は「花祭り」という名前で、4月8日に寺院で行われます。

 

お釈迦様は紀元前5世紀頃の4月8日に、現在のネパールのルンビニの花園で誕生したといわれており、寺院ではたくさんの花で飾った小さなお堂を作って祝うことから、花祭りと呼ばれるようになりました。他にも、「灌仏会(かんぶつえ)」「仏生会(ぶっしょうえ)」「降誕会(こうたんえ)」などの呼び名があります。

 

クリスマスと違って、各家庭で楽しむというよりは宗教行事の色合いが強い花祭りは、寺院で法要が営まれ、花で飾ったお堂に安置された誕生仏(小さな仏様の像)に甘茶をかけたり、甘茶を飲んだりします。仏教系の保育園や幼稚園では稚児行列を行うところもあるようです。

 

以上、今回はクリスマスの由来や、仏教でクリスマスにあたる花祭りを紹介しました。クリスマスはキリスト教の行事として知られていますが、ローマ帝国が拡大していく中で、さまざまなその土地の宗教と融合して生まれた行事だったのですね。世界の距離がどんどん近くなってきている現代、さらにグローバル化が進むことで、クリスマスのようにさまざまな宗教が融合した新たな行事が生まれるかもしれませんね。

 

参考サイト:AllAbout、イーフローラ

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