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年の瀬や正月飾りの由来など子どもに伝えたいニッポンのお正月

2022年12月28日

年の瀬、師走、正月飾りなど、日本では年越しにまつわる言葉や風習が数多くありますが、日本に住んでいてもそれぞれの意味や由来をよく知らないことがあるのではないでしょうか?今回は、冬休みに家族で話したくなるニッポンのお正月に関連する事柄を紹介します。

年の瀬の由来

 

12月の異称である師走には、お坊さんが駆け回るほど忙しいという俗説があります。実は年の瀬の由来も、売掛金の回収で慌ただしくしていた江戸時代の年末の様子からきています。昔から、日本の12月はとにかく忙しい月だったようです。

 

年の瀬の「瀬」とは、流れが速くて渡ることが難しい「川の瀬」を意味しています。

江戸時代の商いは、掛け売りという代金を後払いする取引方法が一般的でした。代金の回収は現代のように毎月行われるのではなく、お盆と大晦日の年に2回のみでした。このような背景もあって、江戸時代の年末は代金の回収で忙しいため、一年のうちで一番慌ただしくて時間の流れが速いとき、という意味合いで「年の瀬」と呼ぶようになりました。

お正月が1か月早く来た!明治の改暦

 

明治維新によって樹立された明治政府は、西洋の制度を導入して近代化を進めました。その中で、暦についても欧米との統一をはかり、明治5年11月、太陽暦(グレゴリオ暦)への改暦を発表しました。これによって明治6年から、太陰太陽暦に替わり現在使われている太陽暦が採用されたのです。

 

このとき、改暦が発表されてから新年を迎えるまでの準備期間がほとんどなく、本来ならば明治5年12月3日が、新しい暦では明治6年1月1日になってしまったので国内は混乱。とくに、商いをしている人たちは代金の回収や支払いが急遽1か月早まったのですから大慌てしたことでしょう。お寺のすす払いや家庭の大掃除なども前倒しをすることになり、その年の年越しは大変だったでしょうね。

正月飾りの由来

正月飾りとは、新年を迎えるにあたり、年神様が迷わずに家に入ってこれるようにするための目印に飾る「門松・しめ飾り・鏡餅」の総称です。神様の目につきやすいように、玄関先など、家の入り口付近に置くのが一般的です。

 

門松にあしらわれている松・竹・梅の3つの花には、寒い冬の時期でも美しい花を咲かせることから、不老長寿・繁栄といった縁起の良い意味が込められています。

 

しめ縄は、神社で見かけるしめ縄と同じく、神様が宿る場所の印として飾ります。厄除けの意味があり、神聖な場所(神域)と現世とを区別する境界線となっています。

 

鏡餅は、年神様へのお供えものとして飾る正月飾りのことで、三種の神器の一つである鏡が円形の形をしていることから、丸い形の餅を鏡餅と呼んでいます。また、餅を2つ重ねるのは、「円満に年を重ねる」という意味が込められています。

正月飾りを飾る期間

正月飾りを飾り始める日は、正月事始めとされる12月13日から12月28日までが一般的です。期間内であれば基本的にはいつ飾っても問題ありませんが、例外となる日にちが2日間だけあります。「二重苦」につながる29日、「一夜飾り」となり縁起が悪いとされる31日は避けましょう。最近では、クリスマスが終わった12月26日頃から飾り始める方が多く、末広がりの「8」の28日や、キリが良い30日に合わせて飾る方もいます。また、正月飾りを片付けるタイミングは地域によって異なりますが、一般的には1月7日の「松の内」が過ぎてから取り外しましょう。

正月飾りの処分方法は?

昔から、小正月の1月15日に「左義長(さぎちょう)」と呼ばれる火祭りで、各家庭から集められた正月飾りを焼いて奉納します。地域によっては、「どんど焼き」「お焚き上げ」とも呼ばれており、神社などで行われます。もし、近くで左義長やお焚き上げが行われていない場合は、普段のゴミ処理方法に従って処分しましょう。その際は、新聞紙などを用意して、右・左・中央に塩を置いて清めた後に、正月飾りを包み、他のゴミとは別の袋に入れて捨ててください。

正月準備は男性の仕事だった!

現在はほとんどみられませんが、日本の正月の風習のひとつに「年男(としおとこ)」というものがあります。いまでは、年男、年女というとその年の干支に生まれた人のことをイメージするかと思いますが、この「年男」はそれとは異なります。

 

「年男」とは、正月を中心とした家族行事の主役を務める男性を指します。とくに正月に限っては、一家の行事すべてを年男が取り仕切り、暮れの大掃除をはじめ、正月の飾りつけ、元旦の水汲み、年神様の供物の手配、御節料理の準備など、一切を取り仕切っていました。室町幕府や江戸幕府では、年男は古い儀式に通じた者に任されていましたが、一般の家では、主として家の家長がその役割を担い、次第に長子や奉公人などの若い男性が行うようになりました。

 

現代では、年越し準備に奔走するのは女性が多いように感じますので、筆者は個人的には、「年男」の風習が復活してほしいなと願います。

 

以上、今回は年の瀬の由来、正月飾りについてや昔の風習「年男」を紹介しました。世界では戦争や物価の高騰、感染症の拡大などさまざまな不安要素が尽きませんが、今年1年を無事に過ごせたことに感謝し、迎える年が良い年になることを願って、穏やかな気持ちで年を越したいですね。

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