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老後の資金は自分で作る!大人も学びたい「金融教育」の内容は?

2023年01月04日

この時期、お正月に祖父母や親戚からお年玉をもらい、ほくほくしている子どもたちが多いかもしれませんね。今回は、そんなときにこそ考えてほしい「お金の話」です。

先進国なのに遅れてる「お金の教育」

日本の金融教育は海外と比較して遅れているといわれています。

米国では1960年頃から学校で金融に関する授業が行われていて、1970年代には、小学校で小切手について学び、高校ではクレジットな投資について学ぶなど、実践的なカリキュラムが実施されてきました。

 

日本では、お金にこだわるのはあまり良いイメージがなく、子どもの前でお金の話を控えるような風潮があり、金融に関する知識を学ぶ機会がないまま大人になる子どもたちが多いのが当たり前でした。

 

しかし、ここにきて、少子高齢化による公的年金の財政状況悪化から、老後の生活資金を個人で備える必要がでてきたことや、成人年齢引き下げにより親権者の同意を得ずに18歳からクレジットカードの作成や銀行口座の開設が可能になったことで、若者が金銭的なトラブルに巻き込まれる危険が懸念されるようになり、日本でも学生のうちからお金の仕組みや金融商品に関する知識を高める必要がでてきました。

高校で始まった金融教育の内容は?

高校の新学習指導要領が2022年度から順次実施されるのにあわせて、家庭科の中で金融教育がスタートしました。授業では、お金の管理や運用の仕方など、大人も興味を持つような実践的な内容が取り入れられています。また家計管理や経済計画に関連して、金融商品の特徴や資産形成についても学びます。給与明細を用いた家計管理の具体的なシミュレーションや、住居計画と住宅ローン費用に関する学習などが含まれます。

今後の金融教育はどうなる?

金融広報中央委員会が作成した金融教育プログラムでは、国民が生涯を見通した経済計画の重要性を理解するために、小学校から高校まで体系的にお金の知識を学べる学習内容が設けられています。それでは、学校の各教育段階で、それぞれどのような内容を学ぶのかを具体的にみていきましょう。

小学校の金融教育

低学年では、物やお金の重要性、予算の範囲内の買い物、こづかいを計画的に使うことなどを学びます。中学年では、欲しい物と必要な物の区別、こづかい帳をつける意味、銀行にお金を預けると利子がつくことなどを学習します。高学年では、お金のよりよい使い方や計画に沿った買い物について学びます。また、社会保障の存在、家計・企業・政府・銀行間の物やお金のやりとりなども高学年で学習します。

中学校の金融教育

中学校では、生活設計の必要性、ローンの仕組みと機能、リスクを予測した行動などを学びます。家計の収入と支出についての理解を深め、クレジットカードやキャッシュカードなど見えないお金の使い過ぎに気を付けることを学びます。金利についても理解し、継続して貯蓄や運用に取り組む姿勢を身につけます。また、保険の理解、金融機関の種類と機能、消費者の権利や責任、円高・円安の意味などの学習もあります。

高校の金融教育

高校では、現在の自分の生活や教育などのために支払われている費用を知り、家計全体を意識して自分にかかわる支出を考える学習があります。長期的で計画的な資金管理の大切さを理解し、家計全体を管理できる力を養うことが目標です。また、住宅ローンの金利や返済方法、延滞した場合の影響、金融商品や資金運用などについて学習します。

 

 

以上、今回は学校で始まった金融教育についてみてきました。子どもたちの金融知識に負けないように、私たち大人も知識を深めていきましょう。

 

最後に、金融庁提供のお金について学べるサイトを紹介します。遊び感覚で楽しめる小さいお子さん向けのコンテンツもありますのでご覧になってみてください。

 

【未就学児・小学校低学年向け】お金の使い方についてアニメで紹介

こづかいを渡し始めるタイミングにおすすめ

https://www.shiruporuto.jp/public/document/container/category/kids/

 

【小学生向け】ゲーム感覚でお金について学べるサイト

https://www.fsa.go.jp/teach/shougakusei.html

 

【中学生・高校生向け】お金の知識が学べるサイト

https://www.fsa.go.jp/teach/chuukousei.html

 

参考サイト:西日本シティ銀行、金融庁、知るぽると

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