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【職業紹介シリーズ】お薬の専門家『薬剤師』ってどんな仕事?

2023年02月08日

お薬の専門家として活躍する『薬剤師』の仕事。

皆さんも病院や近くの薬局、ドラッグストアなどで、薬剤師からお薬を処方された経験があるのではないでしょうか。そんな薬剤師に憧れて猛勉強をしている方もいるはず!

 

今回は、そんな薬剤師の仕事や魅力について簡単にご紹介していきます。

薬剤師ってどんな仕事?

 

薬剤師とは、薬剤師法に基づいて、薬剤の調剤、薬品の管理や販売を行うのがおもな仕事となります。一般的には病院や薬局、診療所などで薬剤師が活躍する姿を目にする機会は多いかと思いますが、ほかにも製薬会社に勤めて新薬の開発や研究を行うのも薬剤師の仕事となります。

 

また近年では、かかりつけ医と同様に「かかりつけ薬剤師」が注目されるようになり、身近な薬の専門家として、さまざまな相談に乗ることも欠かせない仕事となりました。

 

薬剤師の魅力と大変さ

では次に、薬剤師として働くことにどのような魅力があるのでしょうか。

 

薬剤師の魅力

 

薬で人々の健康を支えるやりがい

薬剤師としての最大の魅力はなんといっても『人の健康をサポートする仕事』だということです。

医師が患者さんの症状にあわせて選んだ処方せんをもとに、その人に合わせて調剤することで患者さんは安全にお薬を服用することができます。

薬剤師は単に処方された内容に従ってお薬を作るのではなく、今どんな薬を服用しているのか、何かアレルギーをもっていないか、過去の病歴などを確認したうえで調剤することが重要な仕事となります。

それ以外にも薬局やドラッグストアで働く薬剤師は、薬を求めて来店したお客様におすすめの商品を紹介したり、今後病気にならないためのアドバイスをしたりすることもあります。

処方した薬によって、患者さんが回復する様子を見られるのは薬剤師として強くやりがいを感じられる瞬間といえますよね。

 

女性が働きやすい職場環境

薬剤師として活躍される方は、比較的女性が多く、女性の花形職業のひとつとしても注目される仕事となっています。実際に、2020年の厚生労働省の調査によると男女比は4:6(※1)で女性の方が多いことがわかります。

その理由として挙げられるのが、『女性にとって働きやすい環境』であるということ。

就職先によっては、規則的な就業時間や安定した収入面が得られるほか、育児制度などの福利厚生が充実している点が、ライフスタイルが変わっても継続してキャリアを築きたい女性にとって魅力的だと感じるのではないでしょうか。

 

(※1:厚生労働省『令和2年の薬剤師調査の概要』より参照)

 

そんな魅力溢れる薬剤師の仕事ですが、一方で実際に働いてみると「大変」だと感じる点もあるようです。

 

薬剤師の大変さ

 

責任の伴う仕事であるということ

薬剤師は医師と同様に、患者の回復と健康を維持することが重要な仕事といえます。

医師から渡された処方せんに沿って調剤するのはもちろんのこと、複数お薬を服用している患者さんには飲み合わせに問題が無いか、その人の年齢や持病なども確認したうえで処方しなければなりません。

数量に謝りがあったり、薬剤を取り違えてしまっては患者さんの命に関わってしまう恐れがあります。調剤過誤のないように常に慎重さが求められる仕事といえるでしょう。

 

勉強し続ける努力が必要

薬剤師は、資格を取得したあとも生涯勉強し続けなければならないと言われるほど、日々新しい薬の開発が進められています。難病を克服するための新薬や未知のウイルスから身を守るためのワクチンなど、常に新しい知識を吸収して状況の変化に対応していかなければなりません。

ただでさえ資格を取得するために膨大な薬学の勉強をしたのに、薬剤師になったあとも勉強し続けなければならないといった点が「薬剤師は大変だ」と感じる方も少なくないようです。

 

では実際に薬剤師になるためには、どのようなことをすればよいのでしょうか。

 

薬剤師になるために必要なこととは?

 

薬剤師になるためには、6年制の薬剤師養成課程の大学に進学し、卒業することで薬剤師国家資格の受験資格を得ることができます。薬剤師国家資格は年に1回、必須問題と一般問題からなる全345問の問題が2日間に分けて出題されています。

 

【薬剤師の試験内容】

  • 必須問題90問:180点満点(1問2点)
  • 一般問題(薬学理論問題)105問:210点満点(1問2点)
  • 一般問題(薬学実践問題)150問:300点満点(1問2点)

 

試験の合格基準は、平均点と標準偏差を用いた相対基準の得点以上であることと、必須問題の配点70%以上に加えて各科目の得点がそれぞれ30%を超えていることが条件となります。

 

過去5年間の薬剤師国家資格の受験者と合格率については以下の通りです。

(参考:厚生労働省『試験回次別合格者数の推移』)

例年、薬剤師国家資格の合格者は68%以上を維持しており、数値だけをみると取得しやすい資格のように思えますが、2日間に分けて行われる筆記試験のボリュームと受験資格を得るまでの過程を考えると薬剤師になることの難易度の高さがうかがえるかと思います。

 

ですが時間と労力を掛けた分だけ、資格を取得したあとの社会的信頼度は厚く、収入面や待遇面などで手厚い保証が得られるのも薬剤師としての魅力といえますよね!

薬剤師になりたい方は、まず初めに6年制薬系大学の入学を目指すことから始めてみてはいかがでしょうか。

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