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【TikTok】子どもの安全利用のために親が知っておきたいこと

2023年04月19日

皆さんは「TikTok(ティックトック)」という名前のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)をご存じでしょうか?

 

TikTokは、2021年に世界で最もダウンロードされた中国の動画特化SNSのことで、利用者の4割以上は10代から20代前半の若年層が占めており、子どもにも人気が高いサービスです。Qustodioによると、2020年から3年連続、10代のTikTok 視聴時間は、YouTubeより長くなっています。Z世代(1990年代中盤から2010年代序盤までに生まれた世代)の若年層の40%は、検索する際にもGoogleではなくTikTokやInstagramを利用することもわかっています。

 

このTikTokに、2023年3月1日から「18歳未満の子どもを保護する機能」が追加されました。この件はニュースで取り上げられたり、政治家が言及したりするなど、メディアでも話題となっています。

 

そこで今回は、TikTokが子どもに人気の理由や及ぼす影響、また、子どもが安全にTikTokを楽しむために、保護者が知っておきたいことをご紹介します。

 

子どもたちが夢中になるTikTokの魅力

 

TikTokには次のような特徴があります。

 

・短い動画が次々と再生される

・流行りのモノゴトがすぐに反映される

・コメント機能などで盛り上がる

・素人もたくさん動画を投稿している

 

芸能人以外にも、ユーザーと同じような一般の人が踊ったり歌ったりしている動画や、流行りモノを紹介する動画が多数投稿されています。AIによりユーザーの興味関心に沿った投稿が次々に表示されるため、ユーザーはついつい時間を忘れて見入ってしまいます。

 

TikTokでデマが拡散⁈

 

米国の民間調査機関「NewsGuard(ニュースガード)」によると、TikTok上で話題性の高い27の特定の検索ワードを入れて上位20位に表示されたコンテンツの内容を精査したところ、合計540本のうち19.4%に当たる105本に虚偽または誤解をまねく表現が含まれていたという調査結果があります。この調査では、アナリスト6人から構成される調査チームがTikTok国際版に新規アカウントを作成。ウクライナ侵攻や新型コロナウイルス、気候変動、妊娠中絶などについて検索したところ、40分以内に虚偽または誤解を招くコンテンツが表示されたということです。また、TikTokのレコメンドも問題視されており、たとえば「新型コロナウイルスワクチン」について検索すると、「新型コロナウイルスワクチン 暴露」「新型コロナウイルスワクチンによる損傷」などのキーワード検索を勧めてきたといいます。

 

アメリカでは実際に、TikTokが原因で騒動も起こりました。2021年、TikTokに投稿された「銃撃や爆弾の脅威があるようなので、12月17日は学校を休むべきだ」というデマの投稿が拡散されたことにより、複数の学校が授業を中止したり、学校を閉鎖したりする事態に発展しました。このように、デマや誤解をまねく動画が多数投稿されているTikTokですが、依然として若年層の人気が高いサービスであることに変わりはありません。

 

デマに振り回されないためには?

 

TikTokでは、フォローしていなくてもAIでユーザーの好みに合いそうな投稿が表示され、また、話題になっている投稿が自動で表示されます。そのため、話題になっていればたとえデマ情報でも多くの人に見られて広まる可能性も高くなってしまいます。

 

TikTok側は「医療上の誤情報を含む有害な誤情報は削除する」などの対策を取っており、ガイドラインでも「有害な誤情報」を禁止していますが、実際には、日々増え続ける投稿数に対策が追い付いていないという状態のようです。

 

そのような状況の中では、サービスを利用するユーザー側にもデマに振り回されないための心構えが必要です。デマを見抜く方法は、「誰が」「いつ」発信した情報かを確認し、TikTok以外の複数のメディアやニュースで同じ情報がどのように取り上げられているかを確認。とくに、健康・医療にまつわる情報の場合は医療機関に相談するなど、裏付けを取ることが重要です。

 

TikTokはメンタルヘルスにも悪影響?

 

TikTokが未成年に対する保護機能を強化した背景のひとつに、Instagramや他のSNSと同様に、TikTokが10代のメンタルヘルスに悪影響がある可能性が指摘されていることがあげられます。具体的には、自殺に至る自傷行為や摂食障害に関する動画を10代ユーザーにおすすめしてしまうアルゴリズムの問題といわれています。

 

ウォール・ストリート・ジャーナルは、TikTokで13歳という設定で約10個のボットアカウントを作成、調査を行ったところ、数週間で減量に関する動画が何万本も表示されたと発表しました。1日の摂取カロリーを300キロカロリー未満に抑えたり、数日間水だけを摂取したり、過食したあとに下剤を飲むことを勧める動画も含まれており、深刻な摂食障害を助長するリスクがあります。

 

TikTokの特性として、AIでユーザーが好みそうな動画が表示されるため、長時間利用につながりやすく、ユーザーの関心事にあわせて延々と関連動画を視聴し続けることになります。先にあげたように、その動画の中にデマ情報や、健康・メンタルスに悪影響を及ぼす情報が含まれる場合も考えられることから、未成年者の健康・メンタルヘルスに対する重大な影響が危惧されています。

 

子どもがTikTokを安全に楽しむには?

 

TikTokにはもともと、保護者が子どものアカウントの機能を制限する「ペアレンタルコントロール機能」が用意されています。

 

ペアレンタルコントロール機能とは、保護者側で子どものアカウントを非公開アカウントにしたり、動画にコメントできるユーザーやダイレクトメッセージを送れるユーザーを制限したり、検索機能を無効にできる機能です。これによって、子どもが知らない人と交流して事件に巻き込まれるリスクが減らすことができます。

 

2023年3月1日から追加になった「18歳未満の子どもを保護する機能」は、このペアレンタルコントロール機能を強化したもので、18歳未満のユーザーには自動的に60分の視聴時間制限が設定されることになりました。但し、それ以上長い時間視聴できないというわけではなく、パスコードを入力すれば視聴時間の延長が可能ですので、あくまでも子どもたちに視聴時間を意識させるための機能といえるでしょう。

 

さらに、今回、1日あたりのTikTok利用時間を制限できるようになりました。40分、60分、90分、120分の中から制限時間を選んで設定できるようになりました。また、TikTokの視聴時間、開いた回数、日中と夜間の合計視聴時間の内訳を「スクリーンタイムダッシュボード」で確認できるようになりました。この機能を活用し、定期的に親子で子どものTikTokの利用が過度になっていないかを確認してみるといいかもしれません。

 

 

今回はTikTokの特性や、利用するうえで気をつけたいことなどをご紹介してきました。TikTokに限らず、スマホの長時間利用には、首や肩の凝り、手首の腱鞘炎や眼精疲労、生活リズムの乱れによる睡眠不足や集中力の低下など、さまざまなリスクがあります。

 

子どものスマホ利用時間や視聴内容を確認することも重要ですが、まずは保護者である私たちがスマホ依存にならないように、スマホを触らない時間を増やし、スマホとの適切な距離を保つことを意識することからはじめてみましょう。

 

 

TikTok】

ペアレンタルコントロール機能利用手引きとコミュニティガイドラインについて

 

https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-safety-parental-control

https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/tiktok-safety-community-guideline-refresh

https://newsroom.tiktok.com/ja-jp/screentimetool-2

参考:CNET Japan、ドハック、TikTok

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