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マツタケはなぜ高い?

2023年09月29日

残暑もやっと落ち着き、秋を感じられる季節となってきましたね。さて皆さま、秋と言えばやっぱり『食欲の秋』ですね!私は『食欲の春夏秋冬』ですが・・・(笑)
スーパーではキノコの王様、マツタケ(松茸)が、『買えるものなら買ってごらん』と、買い物客の顔付きを伺っています。

このマツタケ、独特の強い香りを持ち、特に国産のマツタケは食用キノコとしては最高級品ですね。現在、国産のマツタケの平均市場価格は1kgあたり2~3万円で、1本あたり1000~1500円となっています。9月、マツタケが出始めのころは1本数千円するものもあるので、ビックリしちゃいますね。

しかしこのキノコの王様マツタケですが、昔は値段がとても安く、普通に食べられていたんです。1965年(昭和40年)の市場価格は1kgあたり約1600円で、1本あたり、なんとなんとの80円!キノコの王様は、干しシイタケよりも安いキノコだったんです。

これにはマツタケの生産量が関係しています。マツタケの生産量は1965年(昭和40年)には1291トンでしたが、令和4年はなんと、たったの36トン。当時のわずか2.7%の生産量になってしまっています。それではなぜ、マツタケの生産量はこれほどまでに減少してしまったのでしょうか?

世の中にプロパンガスが普及するまで、人々は山で枝や落ち葉などを拾い、それを燃やして料理などをしていました。しかし、プロパンガスが普及し始めたことにより、人々は枝や落ち葉などを拾わなくなったのです。その結果、山の土は枝や落ち葉に覆われ、栄養に富むようになりました。そして、栄養が多い土では他のキノコやカビがたくさん発生してしまい、栄養が少ない土を好むマツタケは生存競争に負けてしまったのです。

そして更に、『マツタケは人工栽培ができない』ことも、値段高騰の大きな理由となっています。シイタケなどのキノコは、ブナなどの倒木(死んだ木)に寄生するため、人工栽培をすることが可能です。しかし、マツタケは赤松(生きている木)の根に付き、マツタケと赤松との間でお互いに栄養などのやりとりをしています。マツタケは、赤松の根と共存しなければ生きてはいけないのです。
それなのに、そんなマツタケには強敵がいるのです。アミタケ・オウギダケなどのキノコはマツタケよりも赤松との結び付きが強く、残念ながらマツタケはこれらのキノコとの生存競争に負けてしまうのです。

このような理由から、マツタケの価格は現在までどんどん高騰していってしまいました。

『国産のマツタケが高いなら外国産を買えばいいじゃないか』と思う方もいるかもしれません。しかし、松茸を輸入する際には法律で『松茸に付いている土を落とす』ことが義務付けられているため、どうしても国産のマツタケに比べると風味が落ちてしまいます。ゴボウなどと同じですが、付いている土を落としてしまうと香りが少なくなっちゃうんですね。

マツタケが1本80円で食べられる時代は、果たして来るのでしょうか。とりあえず我が家はこの秋も、マツタケ以外の秋の味覚を堪能したいと思います!

 

藤枝駅前校 パワフル先生

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