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いったいどっち?「ず」vs「づ」
2024年03月08日
現代語では同じ発音である「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」ですが、時々、その使い分けを聞かれることがあります。 現代仮名遣いでは基本「じ」「ず」を使うという表記の原則が告示されているので、迷ったら「じ」「ず」を使うのがいいかもしれないと、私は答えています。
もともと四つの仮名の発音は違っていたようで、それぞれの音に対して文字が使われていたので混同することはなかったと考えられています。いつごろ変化が起きたのかは諸説あるようですが、16世紀には変化が完了していたと言われています。
元禄8年には「蜆縮涼鼓集」という書物が出されています。書名は「シジミ(蜆)・チヂミ(縮)・スズミ(涼)・ツヅミ(鼓)」に基づいていて、本来の仮名遣いの規範を示した書物です。江戸時代の人も「じ」と「ぢ」、「ず」と「づ」、の使い分けに迷っていたのだろうかと思うと、少し不思議な気持ちになります。
言葉は変化していくものですが、日本語の発音も変化してきたということが様々な研究から分かってきています。平安時代の人の話す日本語は、どのような音だったのでしょうか?
ぬま『づ』校 国語はお任せ先生