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有名企業の“入社問題”で思考力を鍛えよう!
2025年11月14日
皆さん、こんにちは。
近年はさまざまな入試で「思考力・判断力・表現力」を重視した問題が増えています。
こうした力がどのように身に付くのか、どう生徒にアドバイスしたらよいのか、日々試行錯誤する中で、就職面接の問題にヒントを見つけました。
今回は、有名企業の“入社問題”や出題例を紹介しながら、鍛えておきたい「考える力」について考えてみましょう。

「あなたが“コーヒー”だったら、どんな味で、どんな人に飲んでほしいですか?」
文章ジャンル:
・自己表現・自己理解を問う質問。
・国語・英語の「スピーチ」や「小論文」に近い構成。
想定思考ポイント:
自分の強みや個性を、どんな言葉で伝えるか。
相手に「伝わる表現」を選ぶ力。
学習への応用:
自己PRや面接、小論文で「自分を一言で表す」練習につながる。
「抽象(やさしい/あたたかい)」+「具体(味や香り)」を組み合わせる練習をしてみよう。
「日本で1年間に売れる歯ブラシの本数を推定してください。」
文章ジャンル:
・フェルミ推定問題(仮定を立て、論理的に見積もる問題)。
・数学・社会・理科の複合的思考。
想定思考ポイント:
人口→1人あたりの使用本数→販売店舗数など、
仮定を段階的に立てて、筋道を立てて考える。
学習への応用:
データ分析・割合・グラフ問題など「おおよそ」をつかむ力が養われる。
共通テスト数学I・A「データの分析」にも通じる。
「1本の木からコップ何杯分のジュースが作れるでしょう?」
文章ジャンル:
・数量・単位の変換、現実感覚を問う。
・理科(質量・体積)や家庭科(食品)とも関連。
想定思考ポイント:
木の大きさ、果実の量、しぼれる割合…
見えない情報を推測して答えに近づく力。
学習への応用:
理科の「実験考察問題」や数学の「単位変換・近似値」に直結。
身の回りの“数字感覚”を育てる練習に。
「A『私は天使ではない』 B『私は悪魔ではない』 C『私は人間ではない』天使=真実のみ、悪魔=嘘のみ、人間=ランダム。さて、誰がどれでしょう?」
文章ジャンル:
・条件整理・推論を要する論理問題。
・数学的思考+国語的読解の融合。
想定思考ポイント:
「Aが真実を言っていたら…」「Bが嘘なら…」と、
仮定を置いて矛盾を見つけるトレーニング。
学習への応用:
共通テスト国語(論理的文章)や数学I・A「命題・条件文」の理解に役立つ。
こうした入社問題は、正解よりも「どう考えるか」を見ています。
普段の生活でも、疑問を持ち、仮定を立てて筋道を立てる、または数で説明してみる。そんな習慣を意識するだけで、思考力は確実に伸びます。
そして、国語や数学の学習のモチベーションにも繋がります。
時々はKATEKYO の先生とクイズ感覚で楽しみながら、自分の中でゆっくり思考を深める時間を、大切にしていきましょう。
静岡事務局 K.K


