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第2回 『総合型選抜』 ってなに?
2020年07月24日
大学を受験するには、一般入試と推薦入試という方法がある、という事はご存じだと思います。そしてその推薦入試には①総合型選抜②学校推薦型選抜という2種類があります。
今回は①総合型選抜について お話しますね。
総合型選抜は今まではAO入試と呼んでいました。
AOとはアドミッションオフィスの略。大学や学部ごとに定められているアドミッションポリシー(求める人物像)に基づいて学生を募集するよ、という事です。1990年の慶応義塾大学での導入が始まりだそうです。
そしてそれが、今回の改革で『総合型選抜』という名称に改められました。文部科学省によると「 入試区分については、多面的・総合的な評価の観点からの改善を図りつつ、各々の入学者選抜としての特性をより明確にする観点から変更します。」とされています。確かに今までは「AOってなに?」それだけ聞いてもよくわかりませんでしたよね。
では、内容を見ていきましょう。
◇総合型選抜とは・・・
『学習意欲や大学への適正、個性・能力など、受験生の未来の可能性を評価する選抜』とされています。学校推薦型選抜との大きな違いは、学校長等推薦が必要かどうかです。
●入試時期:大学により異なりますが、学校推薦型選抜より早めに実施されることが多いです。文部科学省『大学入学者選抜実施要項』には9月1日からとなっていますが(2020年は8月1日以降でした)、それ以前にエントリー期間を設定する学校もあります。早めの志望校絞り込み、対策を練ることが必要ですね。
●選考方法:志望大学・学科に対する受験生の意欲や適性など入学後の可能性を評価する選抜です。
(学校推薦型選抜は主に過去の実績を評価する選抜。詳しくは次回)
書類審査や面接・小論文に加え、エントリーシートやプレゼンテーションなどを課されます。オープンキャンパスに参加して、事前面談を受けることが条件になっている大学もありますよ。受験生の適正、志望動機を重視し、時間をかけて選抜を行う入試ですので、高い意欲、明確な目的意識が必須です。「自分の夢や目標と、選んだ大学・学部にミスマッチがないこと、コミュニケーション能力、何より志望する大学に『愛着』があることが大事だよ。」と、大学の先生がお話されていました。
文部科学省は『総合型選抜における基礎学力の状況を把握すること』としていますので、総合型選抜でも基礎学力の把握をする学校が増えています。これは今まで推薦入試で合格した学生の入学後の基礎学力不足が問題になったためです。基礎学力は、小論文、プレゼンテーション、学力考査、共通テストなど大学によってさまざまな方法で課されます。
長くなりましたが、概要をおわかりいただけたでしょうか。総合型選抜で合格を勝ち取るためには、「何を求められているのか」を知ることが必要です。目標とする大学の情報を早めに収集し、対策をしていきましょう。
次回は「学校推薦型選抜」についてお話しします。