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光のお話し(Part.2)
2020年11月27日
こんにちは!
前回からの続きです。光の速度のお話です。
簡単におさらいですが、光が1年間かけて進む距離は1光年と言って、約9兆4600億kmです。
また、太陽までの距離は約1億5000万kmなので、光では約8分20秒かかります。
つまり、地上で人間が見ている太陽の光は、約8分20秒前に太陽から出された光なんです。
太陽は、地球から一番近い「恒星」だから8分ちょっとしかかからないのですが。。。。
夜空で考えてみましょう。夏の夜空では観測出来ませんが、冬の星座で有名なオリオン座。
オリオン座を形成している7つの星で、特に有名な星はα星のベテルギウスと、β星のリゲルの2つです。
ベテルギウスは左上で赤っぽく。リゲルは右下で青白っぽく。このうち、ベテルギウスは、
計測方法によって多少の誤差はありますが、地球からおよそ640光年の距離に位置します。
光の速度で約640年です。つまり、地球上で見ているベテルギウスは、約640年前にベテル
ギウスから放たれた光を見ていることになります。現在2020年ですから、西暦1380年、
室町時代の足利氏全盛のころにベテルギウスを出発した光です。以降、織田信長、豊臣秀吉、
徳川家康などが天下統一を成し遂げ、2回の悲惨な世界大戦も経て地上に届いたんです。
そして、このベテルギウス。もうすでに超新星爆発して消滅しているとする説を発表している
学者さえいます。すでに無い「恒星」の光を見ている。宇宙が広すぎることによって起こる、
不思議で、神秘的な現象だと思いませんか?
星は「地学」で学びますが、とにかくまだ謎が多い学問です。まだまだ、書き足りないです。
ぜひ、星について学んでみて下さい。本当に面白いですよ!
浜松の テニスの小(こ)叔父様