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黄金の輝き

2021年03月05日

前回の金の続きで金箔のお話です。
金箔は金を薄くしたものですが、どれくらい薄いか知っていますか?
なんと0.1マイクロメートル、つまり1万分の1ミリメートルの薄さしかありません。解りにくいですが、1立方センチメートルの金から100平方メートルの金箔が出来る計算です。
これくらいの薄さになると金も透明になります。
そして金箔を透かして景色を見ることが出来るのです!
何色の景色が見られると思いますか?
赤いセロハンを透かして景色を見れば赤く見えますから、金箔なら金色でしょうか?
答えは何と青緑色!なんです。
昔、山師と呼ばれる人たちが金色の鉱物を見つけたときに、それが果たして金なのか、それとも黄銅鉱のような他の金属なのかを見分ける為にこの箔の色を利用したと言われています。
金かどうかの見分ける方法にはもっと簡単な方法もあります。
条痕色をみるものです。
茶碗のかけらの割れ口で金属を擦ると割れ口に金属の色が付きます。本物の金の場合はこの色が金色になります。
しかし、それ以外の金属では黒くなるのです。
茶碗は皆さんの身近にありますし銀のアクセサリーで試してみたら面白いですね。でも黒く変色してしまいますから御注意下さいね。
さて金箔と言えば、全面金箔張りな金閣寺が有名ですね。
そんな金閣寺は1950年に修行僧の放火により消失し1955年に再建されました。しかしこの時に用いられた金箔は厚さが十分ではなく紫外線が金箔を通り抜け内部の漆の傷みを早めてしまったそうです。
そのため1987年に金箔の張り替えを行い厚みを5倍にしたのです。
10.8センチ平方メートル四方の金箔20万枚、なんと約20kgの金箔を使用しました。
金閣寺と銀閣寺、どちらが好きか良く話されますが、皆さんはどちらが好きですか?
   藤枝事務局 T.U先生
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