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ゲップと虹
2022年05月20日
みなさんは、『雨の匂い』ってご存知ですか?そう、雨の降り始めなどに感じられる、あの『匂い』です。何とも言えない心地よさが感じられ、好きだという人も少なくないのではないでしょうか。実はあの匂い、『ぺトリコール』という名前がついているんです。
長い間雨が降らないと、ある植物が油を放出します。その油は地面に付着し、なんとその油のせいで土の中の他の種が発芽出来なくなってしまいます。乾燥する時期には、地面の上で植物による水の取り合い合戦がおきているんですね。
そしてそこに雨が降ると、地面に付着した油は、ほこりなどと一緒に空中に舞い上がり、あの独特な匂い『ぺトリコール』が発生します。
平安時代、雨の匂いは『竜のゲップ』と言われていたそうです。竜は昔から雨乞いなど、雨と関係が深い存在でしたので、竜のゲップと呼ばれていたのも納得できます。
また、古代ギリシャの哲学者、アリストテレスは、この雨の匂いを『虹の匂い』と呼んだそうです。
そして現代。2015年にアメリカのマサチューセッツ工科大学が、落下する雨粒をハイスピードカメラで観察し、ペトリコール発生のメカニズムを解明しました。
ぺトリコールは今と昔を繋ぐ、虹の架け橋なんですね。
これから気温と湿度が上がる梅雨の時期となります。食中毒の原因となる細菌やウイルスにとって活動しやすい環境となりますので、食中毒対策を忘れずにお過ごし下さい!
藤枝事務局 パワフル先生