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医療材料になる金属
2022年05月27日
生体の一部には、金属で置き換えることが出来るものがあります。
歯には、昔からブリッジや入れ歯として金属が用いられてきました
アマルガムは、水銀の合金です。現在使われているものは、主に銀 とスズの合金に水銀を加えて泥状に練ったものです。これを、 虫歯の治療痕に詰めると、歯に接着する性質はありませんが、硬化 するときに膨張するためぴったりと患部をふさぎ、後に取れること がなくなります。
操作が手軽で安価という長所がありますが、水銀が溶け出すおそれ があるため、用いられなくなってきています。最近よく用いられる歯の治療法に、 インプラントがあります。これは、インプラント体を手術で顎骨に 植え、その上に人工歯冠をつけるものです。インプラント体には、 チタンがよく用いられています。プリッジや入れ歯と違って、天然 歯の状
態に近い機能と外観が得られるため、人気があります。現在実用化 されている人工臓器の中では、もっとも完成度の高いものと考えら れます。
態に近い機能と外観が得られるため、人気があります。現在実用化
事故や病気で骨や関節を失った患者には、人工骨や人工関節が埋め
私の祖母の大腿骨にも人工関節が埋め込まれていますが、自分の体 の一部と同じで全く違和感が無いそうです。また、タンタルも体に無害な金属であるため、人工骨や歯のインプ ラントの材料に使われます。
最近、カルシウムの化合物のハイドロキシアパタイトが、骨や歯の
ハイドロキシアパタイトは、化学式で書くとCa10(PO4)6
このほかにも、医療を支える金属はたくさんあります。
医学の進歩にも重要なのが金属なんですね。
さて金属シリーズは今回が最終回です。
ありがとうございました。
次回からの新シリーズで会いましょう。
藤枝事務局 T.U.先生