昼間の時間は夏至でもっとも長くなり冬至でもっとも短くなります。そして春分と秋分では、昼と夜の時間が同じになるのでしたね。
しかし実際の暦を見ると春分と秋分の日の昼と夜の長さは同じではないのです。
今年2022年の春分の日の出の時刻は静岡で5時50分、日の入りの時刻は17時59分でした。
これから計算すると昼間の時間は12時間9分で夜の時間は11時間51分です。春分であっても昼の時間の方が夜の時間よりも9分長いのです。なぜこのような違いが出るのでしょうか?
原因のひとつが日の出と日の入りの定義です。
日の出の時刻は、太陽が地平線からちょっとでも顔を出た瞬間です。そして日の入りの時刻は太陽が完全に地平線に隠れる瞬間です。
すなわち日の出と日の入りの時刻は地平線に対する太陽の上端で決めているのです。
日の出から日の入りまでの時間が昼間で日の入りから次の日の出までが夜ですね。ですから太陽の見た目の直径分だけ夜よりも昼間の方が長くなってしまうのです。
これ以外にも空気による光の屈折が日の出や日の入りの時刻に影響を与えています。ところで春分と秋分は太陽が真東から昇り真西に沈むと学校で教わりました。これも厳密に言えば違います。なぜなら日本では太陽は地平線に対して斜めに昇り斜めに沈むからです。太陽の上端で日の出と日の入りを決めているので、ちょっとだけズレてしまうのです。
学校で教えられた内容が事実とは違うのは、
実はよくあることです。それは、詳しく教え過ぎてこどもたちを混乱させる危険を避けるためでもあります。
しかし、もし違っているのに気づいたときは「なぜだろう」と疑問を持って、いろいろと調べて考える力は大切です。それが勉強する原動力になります。
静岡事務局 教師M
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