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ザクザクするのは何の音?
2023年02月17日
子どもの頃、『霜柱』をザクザクと踏んで通学した思い出があるかと思います。
さてこの霜柱ですが、高さは何cmくらいを思い浮かべますでしょうか。
それではまず、霜柱のできかたについて見てみましょう。
霜柱は、
①まず土の表面にある水分が凍る。
②地面の中の水分が、土の粒の隙間を毛細管現象によって地表方向に移動する。
③最初に凍っていた部分を押し上げながら、ニョキニョキと氷が成長していく。
という過程でできていきます。霜柱の表面には一番初めに凍ったところの土が付いているんですね!
さてこの霜柱ですが、どうしたら大きく成長するのでしょうか?放射冷却によって最低気温が0℃以下になるという条件は必須ですが、そのほかにとても大切な条件があるんです。
それは・・・
『土が火山灰を含んでいる』ということなんです。細かい粒子の火山灰でできた土の中は水分を含みやすく、毛細管現象によって水が吸い上がりやすくなります。
そして、ニョキニョキした霜柱がよく見られる地域は・・・ズバリ、関東地方です。関東地方は、関東ロームという火山灰由来の土に広く覆われていますね。
静岡県では富士山周辺や伊豆地方の山間部で霜柱が大きくなるようです。私は子供の頃、静岡県の伊豆の山の中に住んでいましたが、5cm~7cmの霜柱を普通に見ることができました。ザクザク踏みながら通学して靴が泥だらけになり、母親にいつも叱られていた記憶があります(笑)
霜柱は、農作物の根を浮き上がらせてしまう『霜崩れ』という被害をもたらします。農業をやる方にとっては有害な現象なんですね。
子どもたちは今日も元気に通学しています。子どもたちの元気な足音とともに、そろそろ春の足音も聞こえてきそうですね!
藤枝事務局 パワフル先生